murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネの値段

ウチの店の平均単価はどれくらいなのか、まぁ販売分析してるから調べれば出てくるけど近頃の接客状況から体感するにいいところ4万円〜4万5千円といったところなのかな?遠近両用だともっと高め、一式で7万円くらいといったところか。巷のO万円セットなんて言う販売方式からするとちょっと高めだろうけど、先日来たフレームメーカーの営業さんはセット販売方式でやってるところもそろそろ高い価格帯のセット販売を出していかないとやっていけなくなるらしいですよ、と話していった。うーん、そうなのか。
今日いらしたお客様は、白内障術後すでに1年以上経過していて「眼科の先生には手術したあとに予約を入れたから必ず来てメガネを作るようにしなさいといわれたの」と仰る80歳代のお母様と一緒に来店された。で、じゃあ何で眼科に行かないでウチの店に来たんですかとお聞きすると、はじめは遠くに住んでいる娘(一緒にいらしたお客様のこと)が来てくれた時に行こうと思っていたけれどその機会がなかなかなかったと仰っていたんですが、その予約からすでにだいぶ日数が経過していて、その先生には以前予約している日にいかなかったら散々怒られたので怖くて行きたくないというのがホントのところらしい。
眼科の経過観察がある場合には、本当なら眼科で診察をしてもらってからのほうがいいに決まっているのだけれど、見え方を測ってみてお客様がその見え方に納得されたら作りましょうか、と言う話になってそのお母様の目を調べることになった。
測ってみるとこの年齢からすると充分と言える両眼で1.0の視力が出たので、度数は問題なく決定できたのだけれど今度はメガネを一式作るのかレンズだけ交換するのか、そこでちょっと長めのやり取りになった。ようは、お母様はもう年だからあまりお金はかけたくないというのと、お客様の「こんな剥げてるメガネなんて捨てなさい」と言う話に決着がつかなかったというか何と言うか・・・うーん、最後はこちらから「ご予算はいくら位で見ていらっしゃいますか」と聞いてどうするかを決めてもらったという展開になったんですね。予算は3万円くらい、と聞いてそれならメガネ一式作れますよ、と言ったのが決定打だったというかね。
レンズ1組2万円、フレームは14,000円のものを使って、お母様のお孫さんが全員ウチの店をご利用くださってるとデータからわかったので家族割引を使って税込みで33,000円くらいになったわけだけど、お客様がしきりに2ヶ月前に作ったこのメガネはレンズが1組17,000円だったけど、このレンズは大丈夫なのかしら、と言っていてなんでも地元荒川区のメガネ屋さんでセールのときに作ったもので、普段はこんなにやすくしないレンズをセールで大特価、安いメガネはそれなりだからちゃんといいもの作りなさいとフレームは39,000円のものになったのよ、とお話してくれた。だから一式56,000円くらいか。単焦点でサングラスカラーを入れてるんなら平均的な値段と言ったところだと思うけれど、ブランドフレームだったから結構オシャレでしたね。
いいお買い物なんじゃないでしょうか、とお話したけど、うーん、やっぱりいいもの作ったと言う感覚は5万円以上にはなると言うことなのかなぁと思いました。

それにしてもその荒川区のメガネ屋さんの「安いものはそれなり」と言うのはいい表現だなぁ(笑)私もそのときの流行ですぐに飽きるようなデザインモノは安くていいと思うけど、それなりな使い方しかしないと思うのね。あとそれから、すぐに度数が変わるし壊れる確率の高い子どものメガネに何万もかけることもないと思うし、仕事ですぐに壊れる・傷が入るとわかっているメガネに値段の高いレンズを入れる必要もないと思うけど、長く付き合いたいメガネにはある程度お金はかけたいよな、と思うのです。