murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

先週に続き、目の病気の話

先週の昼、NHKの「名医にQ!」の再放送を見て白内障や緑内障、網膜変性についていろいろと知ることが出来たが、その続きでこの番組に寄せられた視聴者からの質問に答えると言うのが今週の再放送分だった。先週の夜8時からの放送を見逃した為にこれは見ないとなーーーと思っていたので早速チェックして、興味深いお話をまた聞くことが出来た。
白内障での質問ではいったいいつ頃が手術の目安なのかと、どういった手術になるのかという質問が上がっていたけれど、一般的には「日常生活に支障が出てきたら」というのが手術の目安と言っていた。ただ白内障になると視力はある程度(0.7以上とか)確認できても光がいたるところに反射して眩しく見える「グレア」と言う症状を引き起こしたりして、それを解消する為に手術をした方が実際紹介されていた。とくに雨の日や夜の車の運転が不自由で仕方がないとのことで、反対車線の車のライトがそこらじゅうに散って見えて、車道のセンターラインが見えなくなったという話はそりゃあ怖いなぁと聞いていて思った。そうなるとたとえ1.0の視力があったとしても不自由だろうなとは思います、うん、そういう話を実際にウチの店のお客様からも聞くしなぁ・・・それって、いくら色の濃いメガネを作っても抑えることできないので(色の濃いメガネは水晶体の前で光の入るのを抑えることが出来るわけで、入ってきた光が水晶体の部分で眩しいと感じる程度にまでなってたりすると、意味がないんですよね)眼科で診ていただいてどう治療していくのかの判断が必要なんだと思う。
また白内障術後で一番注意したいこととして挙げられたのが「清潔に保つこと」で、手術した部分に強い刺激を与えないようにすることと、洗顔や洗髪も眼科での許可が出るまでは控えるようにとのことだった。これって詳しく知らなかったんですが、手術後約1ヶ月は傷口がふさがらない可能性が高いので、何らかの強い力が加わるのを避けるのはもちろんだけれど(以前書いた「お菓子の袋を力を入れて開ける」と言うのを避けるのもこれに当たるのかと思う)、傷口から細菌が入って「眼内炎」になるのを防ぐ為に水が顔にかかるのを避けることが必要なんだとのこと。この「眼内炎」と言うのは調べてみたら怖い病気で、頻度は2000眼に1眼の割合ってことは1000人にひとりの割合で発症するとのこと。その全部が白内障術後とは限らないとは思うけれど、目の手術として一般的になってきた白内障手術を受けることによってその確率が高くなることは確かのようだ。多くは充血、涙、強い痛み、視力低下を引き起こし、悪くは失明に至る場合もあり、特に手術後一週間以内に起こる眼内炎は非常に進行が早く、処置を急がないといけない場合が多いそうです。そのために術後に出されるお薬や目薬は欠かさず使用し、ある程度の期間は眼科に診察を受けに行く必要もあるわけで、白内障の手術自体はそんなに難しいものではないとのことですが、だからといって術後安心しきるのはいけないと言うことなんだなぁと思いました。安定するまでに大体2〜3ヶ月、慢性の眼内炎の心配がなくなるのは半年以上と言うことなので、やっぱり「もう行かなくていいや」と自己判断するのはいけないんですね、よくそう言って眼科に行かなくてもここでメガネ作ってくれと言うお客様がいるんですが、こちらからも眼科に行くように話していこう。
緑内障は先日からいろいろと番組で紹介されているのだけれど、この「名医にQ!」で出てきた先生の話が一番納得できるんですよね。視神経をいためて視野が狭くなるのが緑内障と言う病気で、ある調査では40歳以上の16人にひとりが緑内障を発症しているとのこと、何しろ自覚症状がほとんどない状態で進んでいくので怖い病気です。緑内障だとわかってレーザー治療をしても、壊れた視神経が元に戻るわけではないので年に一度の定期健診は必要だよと言うのはもっともだよなぁと思いましたね・・・自覚症状がないんじゃ、自分は大丈夫とは言えないですもんね。
また、緑内障の主な症状として眼圧が上がるというのがありますが、日本人の平均眼圧と言うのは14.5mmHg、正常な眼圧は10〜21mmHgでこの範囲に入っていれば大丈夫と思いがちですが最近正常な眼圧なのに視神経を傷める正常眼圧緑内障と言うのが増えてきているそうです。この場合、眼圧が正常だから治療として眼圧をさげる必要がない、と言うわけではなくてその方の状況に応じて今よりも20%下げるとか、10mmHg下げるとか、いろいろな治療法があるそうでそれはやはり眼科医に診断していただいてどうするのかの判断になるので、自分の眼圧は正常値だから心配ないというのはない、と思ってたほうがいいのかなとも思いましたね。
知れば知るほど目の病気は恐ろしいです。怖がっているばかりではこれまた困るけど、きちんと知ると言うのも必要ですよね。