murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「果たしてそこまで必要なのか」の疑問

昨日は県の写真協会の主催でデジタル講習会に行ってきた。これでこの県のほうの講習会は2回目、前回の第二回は仕事でいけなかったけどどうも写真表示させるためのモニターの話をやったということで、今度i1がやってくることになっているウチとしてはそりゃ新しいモニターはあったほうがいいでしょうけどすぐには必要ないわな的なポジションなのでその回はまぁどうでもいいって言えば語弊があるけれどやっぱどうでもいいんだなぁ(汗)
で、昨日は第三回目。今回はフォトショップを実際使ってのRAW現像とその必要性ということで実技ありの講習会だと思っていたんですが、うーん、実際午前中みっちり聞いたのは「マミヤのデジタル中判カメラ」のシステム説明とその必要性、だったわけで。

かぶってるのは「必要性」だけじゃん、と途中で思ったけどー

マミヤの中判カメラはプロ機としてはそりゃーいいに決まってるんですけどね。それがデジタル専用機を作って実際に触ってもいいって言って持ってきてあって、でもってそのパフォーマンス込みでいったいこのカメラを使ったら皆さんの普段使ってる35ミリフルサイズのカメラと撮れた写真の見た目と鮮明さと解像力とどう違うのか、そのデータ的な部分もぜーんぶ説明したげるからこれからはこれを使いましょう、というのがお話の趣旨。内容的にはデュアルシャッターシステムのレンズシャッターレンズとメタルフォーカルプレーンシャッターの組み合わせでシンクロスピード1600分の1を実現できるとか、CCDセンサーの動きとしてのフルフレームトランスファー(画素が転送路をかねている方法)がキモで、一つ一つの画素の大きさが35ミリフルサイズと比べても段違いに大きい中判のほうが「より多くの情報」を捉えることが出来るし保存することも出来る(RAWデータとして)し、専用ソフトでJPEGに書き出すとこれがむっちゃ「いいJPEG」になる、というのがイチオシ部分。

一つ一つのお話には納得できるし勉強になることはたくさんあった。特にRAWデータ(ローデータ:生のデータという意味=未現像のフイルム)と、カメラの中でメーカーの作った色として作成されるいわばインスタントフイルムのJPEGには大きな差があって、おなじRAWからJPEGに現像するにもその手法・使用ソフトによって大きな差が出来るのは当たり前、というのはRAW現の意味合いを理解するうえでとっても役に立った。わかんないことがわかるようになるって言うのは、すごいことだなぁとホント思えた。

しかし、「作品のクオリティを考えれば35ミリカメラではなく中判カメラを使うべき」というのは今のデジタル主流になってからの話ではないしフイルムの時代からそれはそのとおりなんだし、しつこいが今更って感じがしたし、CM撮影の現場で5DマークⅡが出てくるよりもマミヤのDM33が出てきたほうがやはりプロですねって感じだし撮られる側もなーんだ普通の一眼という姿勢からプロに撮られてるって意識になるって言うくだりは、人に寄っては実際そうかもしれないけど自分の仕事としてはどうかなぁと思った。私の仕事が学校アルバムのための撮影がメインであるからかもしれないけれど、外撮影や陸上競技や部活動風景など、動きの多いものを撮る場面や瞬間の一コマではなく連写の中でいいものを狙うという撮り方を考えると、中判カメラを使うのは無理だしクオリティというものの方向性が違う気がしたのよね、うん。
自分の撮ってるものを考えると、今は7Dで十分というかそれでどこまでポテンシャルをあげられるか、って話になるんだと思う。当然自分の側の、ですが。


スタジオ撮影にならいいのかもしれん・・・っていうか、いいんだろうな。
いいと思うよーマミヤのサイトで動画見るとかっこいいもん http://www.mamiya.com/
だからってすぐにポンと買える値段でもないんだな・・・・・写真が撮れるまでに最低100万円くらいかかる。となるとお安くはないけれど、メーカーさんに言わせると「お手頃価格」になったのだそうな。うーん「果たしてそこまで必要か」と考えるわな、というのは社長の話ですが、やっぱりそうだよねと思う。