murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

ワンちゃんとメガネ

午前中のお客様で、老眼鏡をむちゃくちゃな状態にして持っていらした方がいました。どんな具合にむちゃくちゃかと言うと、HOYAのエアリストというポリアミド樹脂を全体に使った縁なしメガネの真ん中のブリッジと言う部分(鼻あてのある部分で左右のレンズをつなげてる部分)がひん曲がっていて肝心の鼻あてがなく、右と左のテンプル(耳にかかるツルの部分)が途中からなくなっています。でもって残っているいたるところに小さな引っかき傷のようなぽつぽつがある。明らかに噛み傷です。でもってお客様は「とにかく直して、いくらかかってもいいから」となんとも気前のいいことを仰います。

ああもうこれは完璧に、ワンちゃんの仕業です(汗)

このお客様は以前飼ってるワンちゃんの写真を見せてくださったことがあって、CMでも有名な「犬泉くん」ことビジョンフリーゼと言うとても希少な犬だと聞いていましたが、その子がやったの?と聞くと「そうなのよ〜もう、困っちゃったぁ」となんつーか仕方ないわよねー的なお返事が返ってきまして・・・・・うーん、ものすごく可愛がってることは聞いていたので、そうかそうだよな怒れないよな、とは思ったんですが。
でも、メガネはフレームごと交換しないと使い物にならないくらいの状況なんで、お預かりしてメーカー送りになりました。

今までにも、このお客様ばかりではなくてワンちゃんにメガネを噛まれたという状況はたくさん持ち込まれました。金属枠の場合はたいていが先セル(耳に当たる比較的柔らかめのプラスチック部分)をガジガジにされてるとか、レンズ部分に歯型がついてるとか、そんな感じなんですがHOYAのエアリストは全体が柔らかめでそれに大好きな飼い主さんの匂いもついてるだろうから、格好のおもちゃと言うか『好物』なんだろうと思えるんですよ。
でも、どんなに可愛いワンちゃんでも、これがメガネと言うもので壊されちゃったら困るんだよ、と言い聞かせてわかってくれればいいんですがそうもいかないですよね。この午前中のお客様の場合は、ケースごと持っていかれて静かだなぁ大人しいなぁと思っていたらすでにメガネ本体もやられていたのよ、とお話されました。

飼い犬とお子さんを同列に考えちゃ怒られるかもしれないけど、赤ちゃんや幼稚園に上がるくらいのまだ小さいお子さんにも同じことが言えるんです。大好きなお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが大事にしてるメガネは、自分にとって格好の『好物』になるんですよね、でもって力加減と言うのがいまひとつわからないから、壊すと言う意識がなくても構っているうちに壊してしまうことがあるんですよね。
それを防ぐにはとにかく「手の届かないところに置く」と言うのが一番です。怒ったって解決にはなりません。まず自分で気をつける、これが一番だと思います。

だって、直すにしても枠交換にしても大概がタダじゃ直らないもん。もったいないですよぉ。