murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

卒業アルバムのセミナーに行って来ました

昨日は新潟市内で開催された卒業アルバムのセミナーに行ってきました。
新潟市内に本社を持つ、印刷会社博進堂さん主宰のものです。いままで写真に関してのデジタル講習会や技術サポート的な講習会にはいったことがありましたけど、今回のは技術的というよりは「卒業アルバムの持つ役割」とはいったいいかなるものか、再確認するといった意味合いが込められていたように思います。

昨年の3月に起こった東日本大震災は、いろいろなものにやはりいろいろな意味を持たせた、と一言でいってしまうとそんなに軽々しいものではないよ、と怒られるかもしれません。が、写真と言うものの持つ意味、また卒業アルバムがいったいどんな役割を持っているのかということをかなりの実感を込めて体験した1年だった、というのが集まった写真館さんたちの口から、言葉の違いこそあれ出てきたんですね。

震災で卒業アルバムがなくなってしまった、と言う卒業生の方たちに無償で再配布しようと言うNPO団体がもうすぐ立ち上がるそうですし、これからの卒アルも「地域」「ふるさと」を大事にしているページをぜひと言う話も出た。また保護者や学校の先生にアンケートをとって写真館や印刷会社の「作る側」との温度差がどのくらいあるのか、っていう話も出た。

いろんな話が出て、ワークショップもあって、朝9時半から夜の6時過ぎても終わんないくらい密度の濃いセミナーで、ほんっとに、マジで、知らなかったことがたくさんあって勉強することがたくさんあって、楽しかったですねー

これからをどうするか、と言うことを考えるのって、楽しいですね。わくわくするっていうか、新しいものが作られるかも、と思えるのはやっぱり楽しいです。

ひとつ心に残ったのは(いや、たくさん残りすぎてて選べないんだけれど)卒業アルバムに大切なのは「物を作ると言うことへの意識の共有」だということ。誰のためにどんなものを何のために作るのか、を明確にしてそこに意識を共有させる、それができて初めて「いい卒業アルバム」になるんだな、と思えたし。
そのためにこちらがどう考え、どう動いていこうとしているのかを明確にしてプレゼンしていくことがまずその年のアルバム作りの第一歩目なんだな、と思った。

なにしろ卒業アルバムって言うのは、本屋で選んで買える「本」ではないんだから、すごく特別で、その学校以外ほかにはないものなんだから、その特別なものを作っていると言う意識がないといけないんだわな。


なんだか、すごい仕事に就いた、と昨日は実感した。