murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

最近この手の相談が多いです

今日は26歳の音楽教室の先生より、「ふ、と顔をあげたときに焦点が合わないときがあるような気がする」とどうも不安げにお話を持ち込まれました。
はじめはメガネがずり下がると言うことで変形のお直しをしていたんですが、そのうち「以前作ったメガネの表面が剥げてきてる」と言うことでよく聞くと5年使っている縁なしメガネの上の方からコーティングが剥げてきている状態のようで、経年変化としてはまあありえる範囲のお話かと思ったんですが、そのメガネの方が楽譜が見やすいとのことで「どうにかしてそのコーティングだけ付け直し出来ないか」と言われました。残念ながらい今の状況ではそれが出来るレンズはガラス・プラスチックともに存在しませんので、コーティングが痛んでしまったらレンズを取り替えるしかないんですね。それをお話したら、現在使用している普段用のメガネでは、車の運転等は問題なくよく見えるのだけれど近くを長く見ていたり楽譜を目で追っていると、ふと顔を上げたときに焦点の合うのがちょっと間があくと言うか、すぐに合わない気がするときがあるけれどそれっておかしいですか、とお訊ねになりました。
うーん・・・それってピンと調節不良とか、そういう状況だと思うんですが、近いところを長く見続ける、視線を動かすと言う動作が少なくなると目の中のピントを合わせる筋肉が動かなくなるわけで、そうなると筋肉の運動不足でその能力が落ちる、と言うことによって起きる現象なんですね。
運動した後の筋肉って疲れるじゃないですか。そりゃあ気持ちのいい汗をかいた後は爽快かもしれないけれど、それでも使った筋肉はゆっくり戻さないといけませんよね。そういったことを目は自分でやってるんじゃないかな、と私は思うんです。長時間手元を見ていてそこにピントが合うように筋肉が固定されてしまってるわけだから、今度はゆっくりじゃないとほかのところにピントが合うように戻ってくれなくなってるんじゃないかなと。
その能力低下を防ぐためには、長時間手元を見続けてる間に見る場所と言うか、距離を時々変えてあげればいいんですが、そうも行かない時もあると思います。たとえば、以前使っていたメガネがいまよりもちょっと度数が弱くて、手元にピントを合わせるために使う筋肉量が少なくて済む状態なら、そのメガネを使って手元を見ていたっていいと思うんですね、老眼鏡と言うまでの度数ではなくて、距離により使いやすい度数を使って疲労するのを防ぐ、と考えたらいいんじゃないかな、ということです。
最近パソコンの使用率が本当に増えたらしく、この手のご相談は年齢関係なく増えているように思います。当然パソコンばかりでなく絵を描くときやこの先生のように楽譜を見るといった固定された距離がある場合はその状況に合わせていいんじゃないかとお話しています。
私も自宅ではニコンのリラクシーというパソコン用メガネをかけていますが、それで充分室内なら見渡せるし、運転には向かないけど家の中ではこっちをかけようという使い分けはしています。
でもこのごろ度数が足りなくなってきたようなんですよね・・・・・うーうー、とうとう中近用メガネもしくは遠近両用を作るときが来ましたか(あうあう)