ＦＤクリアークの話

今日は４月に発売になったＨＯＹＡＦＤクリアーク（ＦＤベースの室内空間快適レンズ＝中近の累進レンズ）の話をお客様にする機会がありました。
ご夫婦で来店された、奥様のほうが最近ものの見え方が変わったようだとのことで見え方の確認をしたうえで今までと同じ遠近両用レンズでのメガネ作成を希望されていたのだけれど、ご一緒にいらっしゃったご主人様のほうが遠近両用もいいけどもっと手元も広くて顔を上げたときにぼやけないでテレビが見られると便利なんだがな、と仰ったのですね。ご自分は長年遠方視用のメガネを使っていて、２年ほど前に遠近両用レンズに変えていただいたのだけれど、手元の視界はしばらく前までは裸眼のほうがよかったのに最近では遠近両用の手元の度数でもちょっと顔の角度がずれると見えにくくなるしパソコンの距離はそのときの目の調子にもよるのだろうけれどやはり焦点が合わないと感じることが多くなってきたのだそうです。
そこで、手元用を作ればある程度の距離は見えるのか、というご質問のなかに「テレビが見えれば」というのがあったんですね。
うーん、残念ながら単焦点でたとえば３５センチ〜５０センチくらいまでの許容範囲を持たせて作った手元用メガネでは、どうがんばってもテレビの距離はぼやけてしまうんです。テレビ自体が５０センチの距離にあれば別ですが、そうなってくると目がちかちかしてくることは間違いないですし、パソコンと違い情報量や解像度の所為で長い時間見ていることに目と頭のほうが耐えられません。ちょっと顔を上げて違和感なく離れた距離が見えるように、となるとそれはやはり中近か遠近レンズということになります。
現在は遠近両用レンズを使っているわけなので、累進帯の話はすぐにご理解いただけましたし、ちょうど中間から手元の見たい範囲のいいとこ取りだとお話したらとっても興味を示していただけました。
やっぱり〜トライアルレンズがあったらもっとプッシュできたのになぁ〜〜〜
今日のところは奥様のメガネのご注文を、ということでしたが、ぜひそのうちトライアルをご用意して試していただきたいと思います。