murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

ニコンのセミナーに参加

昨日、長岡で開催された「ニコン・エシロール全国セミナー」に参加してきました。毎回レンズセミナーの参加者が増えてきてるなーと(自分の参加しなかったときもほかの人の話から想像して)感じてはいるんですが、今回もたくさん、会場はニューオータニの小会議室だったんですが空席のない状況で1時間ほどの「新商品案内」と「市場の現状とその中でいかに開拓して行くか」といった点を講師の方からお話いただきました。
市場の現状というのは、やはり低価格帯で単焦点ばかりか遠近両用もセットで販売し、確実にメガネ市場を「見えればよい」化していることへの懸念とそのレベルで満足されているお客様の底上げ、スタンダードクラスからアップグレードして行っていただく為の「お求め安さ」も視野に入れた商品展開と、そこでの商品の「差別化」を把握し自分たちがそれを行っていくという明確な意識を持つ、ということで、ここは最初のほうに出てきた話題なんだけれど結構力説していましたね。
「見えればよい」という感覚でメガネをかけるのと、よりよい見え心地を選ぶといった間には何があるのか、ですが、わかりやすいのはやはり「価格」で、値段の高いものは見え方だってやはりいいわけなのだけれど「なぜ値段が高いのか」を単純に「よりよい見え方だから」だけでは今の世の中お客様は納得する訳ないのですよ。なぜよりよい見え方なのかが説明できなければそこに付加価値はつかない。ここでニコンのレンズラインナップで言う「プレシオシリーズ」というもののほかのレンズとの明確な違いをはっきりさせて、差別化を図りました、というのがメインの話でした。
数年前からニコンのレンズは最高級クラスのレンズは自由曲面技術という技術的にもかなり高度なものを用いて1枚ずつをすべて設計から行うという「日本製品 made in Japan」を前面に押し出しているのだけれど、これを今回の新商品「プレシオアドバンス」から上のクラスで使うというのですね。このクラスでの最高峰は「プレシオパワー」でこのレンズが光学性能改善効果(というと堅苦しいけれど、自由曲面技術を使ってどれだけ見やすくなったかという得点ポイント)が5ポイントに対しアドバンスは3ポイント、設計の仕方そのものがパワーは累進面を両面で作って行くのに対しダブルは外面、今度のアドバンスは内面とそれぞれの違いなりになっていて、こうやって視覚的(ポイントは星印になってる)に違いを見せるというのも接客上いいアピールになるとも思いました。
内面累進というのはレンズの厚み分ではあるけれど目に近いところで累進が起こるので変化と手元の視野は広く取れるだろうと推察できるし、外面であるとレンズの外側で累進(度数変化)が起こるので遠方視野が広くできるかなと思うし、両面累進になるとそのいいとこ取りができるだろうと期待できるのだけれど、今回のアドバンスは10ミリ累進のものでもプレシオミニ(11ミリ累進設計)に比べて87%プラスの遠方視野というので、これは「本当かなぁ」と疑ってかかるの半分、それなら天地の狭いメガネも安心して作れると思いますよねー
なのでモニターレンズはアドバンスの10ミリ累進をお願いすることにしました。どんな見え方になるのか楽しみですね!
f:id:k-hisari:20100609155933j:image