murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

ニコン プレシオアドバンスがきた

8日のセミナーに参加した特典でお願いしたニコンの新しい遠近両用レンズ「プレレシオアドバンス」が早くも届きました!お願いしたのは使い勝手がたぶん一番難しい(と思う)10ミリタイプ、カラー染色よりもUV400加工して欲しいとお願いしたら、その通りに入れてくださいました。(モニターレンズは屈折率1.50のもので、UVケアは標準装備なんですがその上のクラスのUV400は特注になるんです。1.60以上はUV400が標準装備)今まで使っていたレンズと比較するために、HOYAのFDとニコンのH&Oとはまったく同じ度数、HOYAのプレミアムとニコンのプレシオパワーより加入度数が2段階強いデータで注文してみました。
累進帯10ミリの場合の設計上、最小天地幅が25ミリ、限界天地幅が21ミリとのことでしたので、最小の25ミリの天地で横幅もかなり小さい46ミリサイズのフレームに入れることにしました。手元用の小玉が全部入るようにするにはEP(アイポイント)を+2.0にして、レンズマークの半分がはいる状態で加工しました。
加工データは
R S−1.25C−1.00AX95 ADD1.25 PD 30.0
L S−1.50C−0.75AX85 ADD1.25 PD 31.0
です。ナイロールフレームですがフレームの構造が構造なので溝堀設定を2:8にして前面の厚みをできるだけ薄くしました。
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加工するフレームの大きさはこの小ささが限界かなぁと言うのが作ってみた印象です。これよりも天地幅が小さいと遠方度数ばかりか手元の範囲も削らなくちゃならないし、横幅に関しては狭さが勝るので揺れゆがみが少なく感じて結果OKという感じ。
レンズの印象は、横揺れは本当に少ないなぁと感じますね。これはプレシオシリーズにすべて言えることと思うんですが、ほかからかけ替えて横のぼやけが強くなったと思うことは一度もないんです。縦の揺れはなんたって累進帯10ミリですから、顔を動かすたびに揺れるのですが、違和感は少ないです。おもしろいなぁと思うのはパソコンの画面を見ながら顔を縦に動かすとボールが競りあがってくるように見えているものが拡大して行くんですが、クラスハイエンドに相当するニコンプレシオパワーやHOYAFDはそれがないんですね。同じように拡大していって、手元が見やすくなっているのだけれど、途中経過がとてもスムーズなので拡大していってるのかどうかの判別がつかない人がいるのかも、と今回のアドバンスを掛けてみてはじめて思いました。たとえば、FDよりもSTPのほうが、シナジーよりもウイングのほうが、パワーよりもアドバンスのほうが見やすいというお客様はこの変化の度合いがしっかりわかっていたほうが「区別がつく」といった感じになってるのかもしれませんね。
見えている印象はパワーよりもH&Oに近い気がします。H&Oは室内空間用で遠近というよりも中近ですが、あの遠方視がもっとすっきりした、という感じで、どちらかというとパワーよりも「キュッ」とした見え方です。そう考えると、度数にもよるでしょうが近視の人向きかもしれません。
もうしばらく使ってみて、ニコンからきているアンケートにお答えしようと思います。