murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

プレシオアドバンス 使用12日経過

13日に出来上がったニコンの新しい遠近両用レンズ「プレシオアドバンス」使用して12日ほどが経過しました。その間レンズが乗っていたフレームをお客様に気に入っていただいてお譲りしたりしてたので、実質は10日ほどの使用です。
最初の印象からほとんど変わらないのですが、やはり使い慣れたのか手元の拡大状態(顔を上げるとボールが競りあがってくるように丸く膨らんでくるようにものの見え方が拡大する)には慣れて、横揺れもほとんど感じなくなりました。これは最初からあまり感じなかったのですが、横目を使ったときに大きく歪んで見えていた景色がそれほどでもないと感じるようになったというものです。
昨日はニコンの営業さんがやってきて、セミナーで受けた講習に対しての質問や新しいレンズの使い勝手の話をお話しました。セミナー自体は特にわからないところもなかったしそれはいいんですが、今回のアドバンスやファーストステップアイの製作範囲拡大に伴って、昨年発売になったH&Oの活用がどうなのかなぁというお話をさせていただきました。
H&Oは室内空間快適用ということでいわば中近なんですが、遠方視が抜群によくて人(度数)によってはこれ1本でほとんど1日中カバーできてしまうという例を見てきました。自分も使ってますが、実は自分自身もH&Oだということを忘れて車の運転をしたりすることもあったりします。でも本来それではいけないわけで(遠近のレンズではないですからねぇ)これは「はじめての累進レンズ」というコンセプトではなくて多機能型累進レンズという役割のほうがいいんじゃないかなぁと感じたのです。はじめての累進レンズは今回製作範囲が拡大されたファーストステップアイ(これは自由曲面設計ではないので「プレシオ」がつきません)かこのプレシオアドバンスにしたほうが慣れるもの楽なんじゃないかなぁ、と思いますし。
なにしろ横揺れが少ないので、低加入度数(1.50D加入程度まで)なら累進帯10ミリでも特に問題なく掛けられると思います。まだまだかっこいいデザインフレームが似合う40代半ばから50代の方には天地幅の細身のものに10〜12ミリタイプの累進レンズを選んでいただいてすっきりオシャレにかけてもらいたいですしね。
また、遠方視についてはパワーよりもはっきり見えるというのはやはりレンズの設計上センター部分が単焦点に近いのと内面累進なので度数変化が目に近い場所で起こっているためだとの話でした。掛けている印象はセイコーのP−1リガードとHOYAのサミットプレミアムを足して2で割ったような感じなので、弱めの近視や遠視で低加入の場合はぜひ使ってみて欲しいと思うレンズです。