murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

真夏のパール

このところ蒸し暑い日が続いています。曇りでじめっとしているのが一番きついです。
先月開催したリフォームフェアのときにパールの糸替えの宣伝をさせていただいた成果でしょうか、週に2〜3本のペースでパールの糸替えのご相談がくるようになりました。中には9ミリ球のものすごく照りの良さそうなランクの上のクラスのものがありましたが、いかんせん汚れがびっしりついていて照りも艶もぼやけてしまっていました。こうなると価値も魅力も半減してしまいます。
なぜこうなるのかというと、パールのネックレスをお使いいただいたあとに汚れ落としや乾拭きをしなかったからなんですね。汚れ落としといっても何も特別な液や水洗いをするというものではありません。というか、パールは下手な洗浄液や水分を嫌いますから、さっと全体を乾いた布(専用の布がついてきたらそれが一番です。なかったら柔らかいネルのような布、もう着なくなったTシャツなんかでもいいです)でやさしく拭いてください。特に夏場の汗をかいた状態で使った後は必ずこの乾拭きをしてくださいね。
そのうえで、艶出しのための「テリクロス」などでやはりやさしく力を入れすぎないで磨いていただくとパーフェクトです。最近はこのテリクロスが手袋状になったものがお店にやってきましたので、これで全体をぐるりと磨いていくととても美しい照りが出てきます。
また夏場使った後そのままにしておくと汚ればかりではなく糸(通常はシルク)の状態も弱くなってきますので、すぐに仕舞ってしまうのではなく乾拭きしたあと少しだけ陰干ししておくといいです。直射日光に当てると変色の原因になりますし、脱脂綿やティッシュの上においておくと漂白剤の影響でやはり変色してしまいますので注意が必要です。シルク糸はなんともなくても2〜3年で糸替えをお勧めしていますが、その際にステンレス糸に変えておくと半永久的に糸替えの必要がなくなるのでいいですよ。
上記の9ミリ球も、テリクロスで磨いたら見違えるようになりました。ウチの店ではご自分ではなかなか出来ないお手入れも承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。