murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

老眼鏡は別物、は間違い!

以前から「ものの見え方」そのものにはご不満を持っていて、何度かメガネを作っていただいたのだけれどそのたびに自分の期待した見え方ではない、と感じてメガネの作り直しや作っても使わない、ということを繰り返していた50歳代のお客様から、しばらく体調を崩していたら見え方がおかしくなった、とご相談を受けました。
体調を崩している間、普段していた仕事から離れていたそうで、少しずつ仕事を元に戻そうと手元の作業をしてみたらぜんぜん焦点が合わなくて「自分の見え方ではない」と感じたそうです。
すべての基本となる遠方視のためのデータは右は弱い近視で左は遠視、もともと左の乱視のほうが強いんですがなにしろ遠視ですので「遠方視」は右よりも見えるんですね。で、裸眼で見比べると左のほうがよく見えるのに手元は右のほうがよく見える、どうにか工夫して仕事をし終えると今度は左が焦点が合わなくなって、遠近感が取れなくて階段の上り下りも怖く感じる、とのこと。考えられるのは視力の差があるのでどちらかが相当負担を強いられていると言うことですが(このお客様の場合は左)、その改善のためには作業距離用のメガネが必要だと言うことと、根本的な見え方の情報を正しく脳に送るために、また普段の目の疲れを取るために遠方視用のメガネ(調べたら以前作ったメガネの度数でほぼ合っていたのです)に慣れていただくことが必要だとをお伝えしました。
でも、なかなかメガネに慣れよう、とはいってくださらないんですね(汗)メガネをかけると遠くは見えるけど手元は見えない(これは持っているメガネが遠方視用だから)し足元が平らに見えない(左右の度数差があるから、しかも近視と遠視だし)のでメガネはかけないほうがいいと仰るのです。うー、平らに見えないのはまず慣れていただかないと解消しない問題なんですが・・・
そうして、老眼鏡は別物のメガネだから自分の場合は必要ないだろうからと仰る。?と思ってよくよく聞いてみると「老眼鏡」は銀行の窓口などにおいてある出来合いの老眼鏡の事を指していて、あれをかけると余計に見えにくいから使わないと言うのですね。
うーん、それは大きな大きな間違いです!老眼鏡(または作業用のメガネ)はご自分の目の状況に合った度数を設定した上で焦点距離まで持ってくるための必要度数を足してあげることで出来上がるメガネなんですが!!!
一応、手元が見えたり中間距離がちゃんと見えるメガネ(遠近はしませんでした、余計こんがらがるだろうし)を作って実際にかけていただきながらお話しましたが、今度は手元の作業用で遠くを見ると見えないと言うのが面倒だとのことで(あうあう)
とにかく、今もっているメガネで普段の見え方に慣れていただくところからはじめてもらって、ご自分に必要なのが手元用なのか中間用なのかを決めてきていただくことにしました。慣れてもらえると、疲れたり見えにくかったりと言うのが楽になると思うんですけどね。