「元」メガネ屋さんになってしまいました

ツイッターで状況をちょっとだけ語っているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、お勤めしていた新潟県柏崎市駅前にあった「ベル・セイコー」が８月３０日をもって『廃業』と言うことになり、自動的に私は失業してしまいました（汗）
ニュースで聞いてそんなことが実際にあるのかしら？と思っていた「いきなりの業務停止」というのが、まさかわが身に降りかかるとは！！！と話を聞かされた２９日（そうです、社長から朝出勤してすぐに「今日で廃業します」と言う形で聞かされました）は呆然としましたが、こういった状況ではやらなきゃならないことが山ほどあるので嘆いたり文句言ったりしている暇はなかったのです。２９日は通常営業する、というのですが内心「マジかよー」と叫びながら来店してくださったお客様に応対していました。一番申し訳ないなと思ったのは１年前にＰ−１シナジーで遠近両用のメガネを作ってくださって、そのときレンズを入れたのが長年愛用していた上下幅の大きなフレームで、そろそろ目線の上げ下げがきつくなってくるのでもうちょっと細身のフレームにしたらいかがですか、とお話していたお客様が来店してくださって、私の話したことを覚えていてくれて新しいメガネをご一緒された奥様に選んでもらいに来た、といってくださったのを「フィッティングを直せばまだ買い換えなくてもいいですよ」と言ってお断りしたことでした。
その日はもう注文をとって発注が出来たとしても、お渡しできる予定日には店はもうなくなっているので、出来れば新規の注文はとらないでほしい、と言われていたのでせっかくのお申し出を断らなければいけなかったからです。
ものの見方を確認して、フィッティングを直せば手元の見え方を改善することは十分可能だったことは確かです。でも、メガネ屋なのにメガネがほしいと言われて断らないといけないなんて・・・なんかそのときはすごく悔しかったです。
今週は、ずっと残務整理の日々なんですが閉店を知ったお客様から今後の対応を相談される電話もずいぶんかかってきてますし、特に補聴器のお客様はやはりご年配の方が多いので今から新しいところに持ち込んでアフターフォローしてもらうと言うのは難しいのだと思います。このアフターフォローに重点を置いて商品を販売させていただいてただけに、それができないと言うのは残念でならないですね。
今でも、何とかならなかったのかなぁと思いますが、すでに社長が決定して状況がどんどん動いている今ではもう元に戻ることはない、と言う事実を受け入れるしかないんですね。
そろそろ残務整理も終わりに近づいてきて、来週にはもう会社に行かなくてもいいとなるといきなりがっくりとくるのかもしれません。
お店がなくなってしまったこと、本当に残念です。自分の失業よりも今はそれが残念です。しばらくはメガネ好きの「元」メガネ屋さん日記を続けようと思いますので良かったらお付き合いくださいませ。