murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

補聴器のハウリング

難聴度の高い高齢の女性の方で、長年片耳(右)だけ補聴器を使用していたのが聴力が落ちて今年に入ってから左にシーメンスのライフシリーズのリモコン付きの品、アキュリスを使っていただいている方から「車に乗るとピーピーする」と言うことで調整してほしいと言うお話があった。

ところで補聴器の「ピーピー音」とは、ハウリングのことで、補聴器と言うのは音をマイクが拾うとそれを増幅させてイヤホンから耳に入るように設計されているわけだけれど、耳の穴に対しては入りが悪かったり斜めになっていて隙間が出来ていたり、補聴器の型が悪くて隙間が出来ていたりすると音漏れを起こしてハウリングを起しますし、耳掛け式だとイヤーモールド(耳の型を取って作る自分専用の耳栓)を使わないでいる場合にサイズが合わなくて音漏れを起してハウリングする場合があります。しかし今回の場合、音のこもり感を無くしたいと言うことでそれを極力なくした「ライフシリーズ」を使っていただいて、専用の穴の開いたイヤーチップを使い、そのこもり感は改善された状態だったのでいったいなにが原因か、それをいろいろとお聞きして調べさせていただいた。

聞くと、しばらく前に耳の中にできものが出来て、耳の穴の中を覗くとそれがすでに乾燥して耳垢となり、耳穴のいわゆる「耳道」を塞ぐように張り付いているという状況で、これじゃあそこで音を遮断してしまっているわけだから上手く聞こえないわけだ。
まずその耳垢をとっていただくことにしてそれからの調整になったわけだけれど、やってみると現段階よりも8段くらい音を小さく調整できるようになって、普通の状態だとハウリングが起きにくくなったことは確かだった。
ハウリングは音の増幅度が大きければ大きいほど起きやすいし起きたときの音のうるささはかなりのものがあるわけだけれど、それは例えば両耳で補聴器を使うようにして音を小さくすれば抑えられるし、必要以上に音を大きくしなければ抑えられる。しかし難聴度が高いので音はかなり大きく入れているしこもり感はこのライフシリーズを使って改善された感覚は手放したくない、と結構難しい状況ではあった。特に車に乗ってハウリングすると言うのは実際に乗車した状態でためしてみたけれど、耳栓に穴が開いていないものだとピーピー音は起きないのだが音がこもって気持ち悪いといわれてしまうし、耳栓に穴の開いている従来のライフシリーズのものを使うと扉を閉めたと同時にハウリングが起きる。そこで、全体の音量を小さくする為に右に使っている補聴器の音量(こちらは聴力が落ちすぎているので耳穴式であってもこもり感をあまり感じないとのこと)をあげて、左の音量を下げ、必要に応じてリモコンで音の入り具合を大きくしていただくようにした。

この場合イヤーモールドを作るとハウリングは防げるかもしれないけれどやはり音のこもり感は残るんだろうなと推察できるんだけど、どうなるんだろうか?また、イヤホンが直接耳道にくる「アクティブシリーズ」だと違った結果になるだろうか?次回何らかのご相談があったときにはそれも試してみてどれがいいか聞いてみたいと思っている。



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