murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「ラクッ!」と叫んだその気持ち、わかります(笑)

私より2つ年上の、長年メガネでお付き合いいただいているお客様(男性)が先日「パソコンしてると疲れる・・・」と言って来店されました。ウチの社長とは中学生の時からの付き合いで、その頃たいして目が悪くもないのに乱視があるからと言うことで「ずっと掛けていなさい」と言われてしぶしぶメガネを掛けたけれど、その頃から今もほとんど度数が変わっていないのでずっとこれでいいんだよね、と思っていたのが40歳を過ぎてからちょっと見えづらいなと思う距離が出てきて、そのたびに風邪でも引いて調子が悪いんだろうと思って目のこととは一つも考えなかった、と仰るんです。やっぱり疲れてるせいかな、と仰るのでまずは遠用度数から調べなおして、以前とは一段階くらい近視が進んだかな?くらいだったんですが近距離焦点を調べると加入が+1.00Dで、それが軽く肘を曲げた距離、40センチくらいで普段使っているモバイルパソコン(そうなんですよ、仕事柄8.9インチのパソコンを常時持ち歩いて仕事しているんだそう。ネットを見る分には不自由ないけど、チラリと見せてもらった細かい数字だらけの在庫管理表は見づらかったです)を見る距離に当たるんですね。
「老眼鏡が必要ということですわ」
とお話すると「えっ」と驚いていたけれど、なぜそうなるのか、近視のメガネを外すと近くが見えるのはなぜかからお話して(屈折力が強いので外から入っている光=見るもの が網膜よりも手前で焦点を結ぶのが近視、その場合網膜上から外へ出たと仮定する光は平行光線よりも強く曲げられるので目の前のどこかで交わる=遠点距離 が正視よりも目に近くなる)、メガネを掛けて遠方視力を正視状態になるように矯正してしまうと自分の目の調節力を使って焦点を手前に持ってこなくちゃいけなくなるからみたい距離までの必要加入度数に対して年齢的にどの程度プラスしてあげればいいのかと言うことをお話しました。
これは、自分の遠近両用メガネを作るために普段皆さんにお話していることをきっちり「おさらい」したのですらすらと説明できましたよ(笑)でも、それよりも自分の実体験の方が説得力がありましたね。”このところメガネのネジを締めるにも今まで見えていた距離よりもほんの3センチ、手を伸ばしたほうが見えるようになって、見えないわけじゃないけどなんだかぼやんとしててすっきりしないってのが遠近両用のメガネでちょっとだけ加入度数を入れたら見やすくなったんですよ”と言うと「やっぱりねぇ・・・」と納得してくれました。そうしていろいろと試してもらった結果、今回は単焦点の手元専用メガネを作ることになったのです。
そうして今日、出来上がりのメガネをお渡ししたんですが、まだフィッティングも終わっていないうちから
「これはラクッ」
とむちゃくちゃ喜んでくれました。早速仕事用のパソコンを取り出して、モニターチェックするのもスムーズになったし、何よりも「自分の爪がちゃんと見える」と言ってました。うーんなるほど・・・と自分の爪を見てみると、遠用部で見るよりも遠近両用レンズの下のほう、手元用部分で見たほうがはっきりしましたもんね。
もっと早くに作っとけばと思ったでしょう、と言うと「まさにその通り!」ととにかく便利でラクに見えるということに満足していただけたようです。だって、私がそう思ってるんですもん、手元を見るときに「あ、ちょっと見づらい」と思ったら少し顔を上げ気味にすると手元の加入度数の場所に目線が行くから見易くなる。今までうーんと手を伸ばして焦点を合わせていたのが必要ないんですから楽なんですよね。
今日は同じような「悩み」を持った方からメガネの調整ついでや洗浄ついでに『どうにかならないかな?』と相談をされる日らしくて、夕方には−6.00Dくらいの近視のお客様から遠近両用メガネを本格的に作ることを考えたいといってテストレンズを使った「遠近両用レンズの試し使い」をしてもらいました。座った状態だけで試してもらいましたが、はじめてということで横揺れの少ないものをと思って掛けていただいた、ニコンの「ファーストステップ・アイ」が一番使いやすいとのこと。次はじっくり見え方を調べてもっといろいろなレンズを試してもらう予定です。
見えるっていいなぁって、試してもらっている最中につぶやいたそこの一言、今私もよぉくわかります。



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