murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

たとえば包丁やお米に喩えてみる

レンズの説明をするときに、単焦点レンズって言うのは今までにも何度か書いてきましたように「度数があっていれば」よほど加工の仕方を間違えなければきちんとした見方ができるメガネが出来上がるんですね。ただ、乱視があったり左右差があったり度が強くて厚みが出てしまうとかっていうので、装用感が悪いって言うのは別にしての話ですが。
で、その単焦点レンズはメーカーによったりコーティングの種類によったりして、価格の差が凄くあるものなんです。同じ1.60の球面レンズで撥水コートのかかってるUVカットのプラスチックレンズで1枚が8,000円、10,000円、13,000円、一番高いのが最高峰のコーティング掛けて23,500円だったりするんですが、それはいったいどこがどう違ってその価格差が出るのかと、聞かれることは確かにあるんです。
当然ながら、表面コーティングの違いであるとか、作っているメーカーさんのブランド力であるとかするのでそうお話しするんですが、そうはいっても見え方は「同じ度であるなら」変わらないんでしょう、ならなんでこんなに値段が違うのか、と突っ込み入れられるときも時にはあるわけで、うーん、満足度の違いって言うか、安心感の違いって言うかだと思うんですが、それをわかりやすく説明するときに『お米に喩える』ということをするとなんか皆さん納得してくださいます。
たとえばレンズが全部で4ランクあったとすると、一番高いレンズが魚沼産天日干しコシヒカリで、2番目が普通の魚沼産コシヒカリ、3番目が柏崎産のコシヒカリで4番目が越路早稲。どれも新米のときは美味しいし食べるということに関してはなんら違いはないんだけど、値段も高いし誰もがやっぱり美味しいよねと思うのは魚沼産天日干しコシヒカリだったりするんですね。
同じようなことを、先日今度は遠近両用レンズで聞かれました。今度は「便利なのはわかるが何で遠近両用レンズなんてものを使わないといけないんだ」、とのことで、この方は別に遠近両用レンズを使う使わないとかって話をしていたわけではなく、はじめはパソコンを使うときにメガネを外すようになったので、メガネ自体の使い分けが必要になってきたのかなという話のときに、もうちょっと年齢が上がったら遠近両用っていうのも考えないといけないのかな、てところから発展したんですが、今は近視の補正用のメガネで十分なのにいろんなレンズがあるのは何でだろう、というんですね。
これまたうーん、と考えました。ただ便利な道具として存在している、というだけではすでに遠近両用レンズがあってそれは近くも遠くも1本で見えるんだから便利だって言うのはよくご存知なので説明にならないんですね。年齢とともに見え方が変化して、遠く用もしくは近く用1本で全てを済ませるわけに行かなくなったから、とお話しても具体的に想像できないようなので、なんかいいのないかなぁと思ったときに浮かんだのが「包丁」でした。
たとえば素材を切るだけとか皮をむくだけとかっていう、なんでもこれ一本で済ませていられる時は文化包丁でいいと思うんだけど、魚を三枚に下ろすときにはまず出刃包丁だし、刺身にするときは刺身包丁、たくさんの野菜を切るときには菜切り包丁がいいしじゃがいもの芽を取るときなんかはぺティナイフが楽だったりと、料理のバリエーションが増えるとそれによっての適材適所な道具が増えていくんですよね。
メガネレンズもなんか同じように考えられるなぁと思って。若いうちは自分の調節力もあるんで文化包丁一本で済ませられるように近視や遠視プラス乱視の補正用があればよかったんだけど、ものを見るバリエーションが増えて近く用遠く用パソコン用となってきたら適材適所なメガネが必要になってくるんですよね。そのなかでもある程度万能でこれさえあればまず困らないって言う『文化包丁』的なのが遠近両用メガネですねぇとお話したら、なるほどなぁとわかっていただけたんだけど。
どうかなぁ・・・無理がありますでしょうか(汗)



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