murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

花粉症は遺伝するのか

まず、「花粉症」というのはアレルギー症でありアレルギー体質であるなら花粉症になる確率が極めて高いということを踏まえていないといけないんですね。で、アレルギー体質が遺伝するかどうかですが、それがアレルギー物質に反応を示す遺伝子を持つかどうかと考えると片親がアレルギー体質であるよりも両親がそうであったほうが遺伝する確率は高くなるそうです。
しかし、イコール「花粉症は遺伝する」となるかですが、それが必ずしも「花粉症」として表面に出てくるとは限らない、といえるのだそうです。なんかこんがらがってきそうですが、そもそも花粉症とは生活習慣や住環境にも左右されるものなので、花粉症の素養はあっても花粉症が発症するとは限らない、とのことです。
ここで、これを書くに当たって参考にさせていただいている「アレルギーの遺伝について」http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/areidenzukai.htm によると高校で習う生物の時間のようになってくると説明しているんですが、アレルギーの発症とは劣性遺伝になるわけなんで、劣性遺伝子がふたつ揃うことによって起こるんですね。
以下はスギ花粉と限定して説明しているところの抜粋ですが、例えばお母さんが花粉症を発症する遺伝子を持っていたとして、アレルギー発症する要素を持つ遺伝子をa、持たない遺伝子をAとすると、劣性遺伝の形を以下のように考えられるわけです。遺伝子の並びは向かって左側が父親、右側が母親から受け継いだものとなります。
ケース1 お母さんが花粉症を発症している人(遺伝子 aa)とお父さんが花粉症を発症している人(遺伝子 aa)の子供が持つ遺伝子は全てaaとなり、発症の確率が極めて高い。
ケース2 お母さんが花粉症を発症している人(遺伝子 aa)とお父さんが花粉症を発症していないけれど遺伝子は持っている人(遺伝子 aA または Aa)の子供が持つ遺伝子はaa 又は Aa となり、aaの子供は発症の確率が高く、Aaの子供は発症しないが遺伝子は持っている、となります。
ケース3 お母さんが花粉症を発症していない人(遺伝子 Aa または aA)とお父さんが花粉症を発症している人(遺伝子 aa)もしくは発症していないけれど遺伝子を持っている人(遺伝子 aA または Aa)の子供が持つ遺伝子は4通り、AA、Aa、aA、aa となり、AAの人は発症はしないけれどaaは発症する、あとは遺伝子を持っている、となります。
自分がどのパターンであるかはわかんないですし、劣性遺伝子と言うのも当然スギ花粉だけとかハウスダストだけとか言うわけじゃないと思うので、どう組み合わさってどうなるのかというのは、やはり難しいんですよね・・・きっと。私は以前血液検査をしてもらってどの物質に対してのアレルギー反応が高いのかと言うのを調べてもらったことがありますが、一番高いのがスギ、次がブタクサやセイタカアワダチソウなどやはり草モノが高かったですが、おおよそ一般的に考えられるアレルギー物質について何らかの反応が出ていたので先生から「1年中予防が必要だねぇ」と言われてしまいました(汗)
アレルギー遺伝子を持っていれば必ず花粉症になるのか、と言うのには、よくバケツにたとえての説明がされているのを聞いたことがあると思います。バケツに一杯ずつ水(抗体)を汲んでいって、どんどん水(抗体)がたまっていき、溢れると同時に発症する、というのがそのイメージですが、アレルギー体質の人の体内に花粉(抗原)が入って、それに対抗して(反抗して)作られるのが抗体です。で、この抗体は先程のバケツに入れていく水のように花粉が入ってくると作り続けられます。そうして一定量に達した時に、発症するんです。また、この「一定量」というのは人それぞれなんで、同じだけスギ花粉が体内に入ってきても発症時期が人によりまちまちになる、ということなんですね。発症したあとはバケツの水が溢れ続けるのと同じで、抗原は体内に入り続けている間は症状は出続けることになる、ということです。
上の遺伝子の状況を考えると、花粉症が治る、ということは難しいといえると思います。しかし抗原が入ってこなければ抗体ができることがない、と考えると、自己防衛としてマスクをする、帽子をかぶる、メガネをする、花粉の飛散量が多い日は極力外に出ないなど、できることはしたほうがいいと思います。また花粉の少ないスギに植え替えるなどの対策のとられている地域もあるということですが、とても有効なことだと思います。
ここ2〜3年、私は漢方薬が効いているのかはたまた年のせいで反応が鈍っているからなのか、かなり状態は楽なんですね。しかし安心をせずに、きっちり予防したいと思います。




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