マイクが外にある補聴器「ビー・バイ・リサウンド」を試してみる
ＧＮリサウンドから今年２月に発売になった「ビー・バイ・リサウンド」という”世界最小・最軽量”の補聴器の、試聴モデルが（期間限定ですが）やってきました。ウチで長年シーメンス補聴器を使ってらっしゃるお客様からデンマークグッドデザイン賞をとったと言うこの補聴器についての問い合わせがあって、ぜひ使ってみたいというので問屋さんのつてをお願いして調整のソフトから一式全部、お借りさせていただいたものです。幸いハイプロはウチの店のでＯＫだったんでよかったです（まぁ、そうだろうなぁとは思ったんだけど）
ＧＮリサウンドの専用ＨＰhttp://www.bebyresound.jp/index.htm で見ているかぎりでも小さいなぁと思ったんですが、実際に手に取るとかなり小さいしかなりかなり軽いです。長さは１．５センチくらい、幅は８ミリくらいで電池を入れても重さは１．１グラムほど。長四角な形をしていて指で耳の穴に沿って押していくとすっとはいって行きます。これがビー・バイ・リサウンド独自の特徴のある形だというんですね。耳穴との間に出来る隙間が密閉を防ぎ圧迫感をなくすっていうのですが高度難聴の方にはその分ハウリングがおきやすいのかなぁと心配していたんですが、実際試していただくとマイクは耳穴の中ではなくて耳たぶの２番目の溝の中に納まるのでハウリングもおきないし音のこもり感もないし、今まで使っていた補聴器よりもかなり音の大きさを押さえることが出来るようでその分違和感も少なく調整することが出来ました。
ただ、今まで使っていたのがシーメンスのセントラのカナルタイプでｅポケットリモコンでの音量調整が出来るタイプだったんです。こちらのお客様は自分の好きなようにリモコンで調整できるというのがすごくお気に入りだったものですから、ビー・バイ・リサウンドの聞こえの程度がいいとは言ってもリモコンが付いてないんじゃ話にならん、と言われてしまいました（他はすごく気に入っていただけたのに！残念！！！！！）うーん、この小さな形の中に今度はリモコン機能までつけるって言うのは難しいかもしれないけれど、できればそっちの機能もぜひつけて欲しいです！と今度問屋さんが来たら話してみます。
ところで、この違和感のない聞こえ方でリモコンが使えるものはないのかと言う話になったんでシエロ２アクティブ（これはシーメンス補聴器、しかも『セントラ』よりはチャンネル数が少ない）の耳掛け式（といっても全然目立たない形）をお勧めしたところ、さっきのビー・バイ・リサウンド（これはＧＮリサウンド補聴器、試聴機はＢＥ９００）よりはこっちが聞こえがいいと言うことになって、今日のところはデモ機で試し使いをしてもらうことになりました。
うーんうーん・・・たぶん、こういうのって好みの問題だと思うんですね。それと機械自体への慣れ。実際聞こえに問題のない私やもう一人２０歳代のスタッフが使ってみてもこの２つにはそれほどの差はないんです。どこまで違和感のない聞こえに出来るのかを、補聴器のメーカーさんは日々考えて新しいものを作ってくるわけだけれど、さすがにここまでの機種になるとどこに差が出るかは耳の中での存在感や肌への当たり障り、そこらへんも影響してくるんだと思います。ビー・バイ・リサウンドにはその部分への慣れの期間も考慮していくプログラム（最長８週間でなれるようになっている）もあるので、はじめての方も機種がえの方もスムーズに慣れていくことが出来るんじゃないかなと考えます。
しばらく試聴機は店にあるので、お試しになりたい方はぜひお出かけ下さい。
