murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

スクリーニング

眼鏡学校のレポートの中に、「スクリーニングの条件を3つ挙げよ」というのがある、ってところでここ3日ほど社長の息子さんが悩んでるんです。眼鏡学校の通信教育を始めて2年目で、進級試験を無事通過して今年の教科書がどっさり着たんですが、レポートの中身を見せてもらうとすぐにわかるものもあれば「?」と考え込むものも合って、その中でもこの「スクリーニング」については私も難問です。うーん、いったいなにを基準に「条件」を定めればいいんでしょうか?
三省堂Web Dictionaryでは「ふるい分け.選抜.選別.」とあり、対象を病気とすると尿検査や血液検査など比較的簡単で結果の早くわかる検査によって特定の条件に入る人を選別し、そこで判断の付くものは治療に入り最終的に精密検査によって病名の決定に至る、と言うものになると思うんですが、やってるのは眼鏡学校のレポートな訳だから対象は一般的な相手、ふるいわけの前だから近視なのか遠視なのかもわからない多くの人を相手にしてと考えていいと思うんですね。
これのわかりやすい例が「学校検診」になると思います。小学校や中学校で春先になると歯科検診や内科検診と同時期に眼科検診があると思うんですが、それは多くの場合が視力表を使ってどこまで見えているのか、と言うのに留まって一般的な生活視力として考えられる状況から明らかに掛け離れている場合には専門医にいって精密検査をした上でどのように対処したらいいのか相談してください、と言う話になると思います。で、ここで重要なのは学校検診で引っかかったから即メガネを掛けることにはならないということです。だってそこではまだ近視なのか遠視なのか、はたまた乱視なのかもしかしたら左右の度数が全然違う不同視だったりするなんていうのがわかってない状況ですので、検査項目に引っかかったというだけでなんであるのかの決定は出来てないってことなんです。
そうやって考えると、この場合の「スクリーニングの条件」というのはその対象者にとって 1検査項目が同じであること 2検査結果が明確であること 3病気を特定するものでないこと なんじゃないかな、と考えるんですね。
娘の学校の眼科検診はそういえばABCの3段階で分けられていて、Aは裸眼でも0.7以上見えること、Bは矯正(メガネやコンタクトレンズ使用)して0.7以上見えること、Cは矯正しても0.7見えなかった、の分け方でした。でもってその検査結果を家庭で判断して、眼科で診察を受けたらそれを報告してくださいってだけでほとんど強制効果はなかったです。ウチの店にもそんな感じの学校検診の紙を持ってメガネを作ったほうがいいかどうかと相談にいらした方もいたし、眼科には行かないでここで作ってくれと言う方もいましたからご希望通りにしたこともありました。しかし、上に挙げたように単純に視力の問題だけでない(不同視とか斜視とか)こともあるので小学校の低学年とかで精密検査が必要といわれたら眼科にいってもらったほうがいいと考えてそのようにお話しています。
ネットで調べていたら、同じようなことを「お医者さんの知恵袋」http://www.midorikuishikai.com/top_relay.html として公開しているHPがありました。横浜の医師会のHPでしたがいろんな分野のお医者様が、いろんな病気についてのワンポイントアドバイスをしているので参考になります。