murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

遠近両用メガネをはじめて使う方

4月2日からスタートした「遠近両用レンズ半額キャンペーン」ですが、初日は天候の関係か問い合わせが数件だったんですが昨日の土曜日は午後からお客様がたくさんいらしてくださいました。
ご相談のあったうち3件がはじめて遠近両用メガネを使いたいという方で、普段近視のメガネを使っているという方がお二人、手元用のメガネはあるけれど普段はまったくメガネを使わないという方がお一人でした。近視の方も−3.50Dくらい必要な方はトライアルレンズを使って説明してもまだ手元の度数も近視が残ってますからさほど違和感なく使えるといった感想でしたが、−1.00Dくらいの度数が必要で車の運転のときだけ使っているという方や手元用のメガネのかけはずしが大変だし最近になってどうもいろんなところに焦点が合わなくなってきた、という方はメガネそのものの使い方や役割からお話させていただきました。
弱い近視やほとんどメガネを使ったことのない方ではじめて遠近両用を、という方に注意したいのは目線の上げ下げや横揺れやゆがみといった特有の見え方・使い方ばかりでなく慣れるのに時間がかかる、といった点です。どんなメガネにも言えることですが、遠近両用メガネさえ作ればどんな場所・距離でもはっきり見えるというのは間違った認識であって、その度数の目的距離にあった見え方、手元専用なら手元の目的距離に、遠く専用なら大概が5メートルほどはなれた距離で有効な視力が得られるように設定してあるのと同様、遠近両用はご自分でレンズのどこを使うのかでその見え方がぜんぜん違うというのに慣れていただかなくちゃいけない、ということです。
またどうしても上下で度数の変化が起こっているので、目線を下げるに従って圧迫感が出てきます。これは自分でも遠近両用メガネをかけてわかったことですが、度数の変化を身体が感じて何らかの反応(順応しようとするか反発しようとするかは人によりけりだと思いますが)が起こるからだと考えます。これが設定度数が強ければ強いほど強く感じるので手元の見え方をきっちり出してしまうとなかなか慣れない・慣れにくいといった不具合を感じることがあるようです。これもはじめての方にはどんな場面で使いたいのかをお聞きした上で、慣れやすい設定(遠方視の度数も場合によっては見直すことがあります)にしていくことが大事です。
遠近両用メガネはとても便利な道具ですが、せっかく作るんですから使えるものでなくてはならない、と思っています。そこには使っていただくご本人にも少し努力していただいたり今までとは違ったものの見方を覚えていただく必要はありますが、作ってよかったといっていただけるメガネになるよう、ご希望にあわせて作らせていただきます。
ぜひこの機会にご相談にいらしてくださいね!