murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

眼科を勧める境界線

SEIKOネットClubというセイコーのメガネ屋向けのメルマガがあるんですが、そこのスキルアップコラムの今回の記事に「眼科をお勧めする場合の境界線について」と言うのがありました。せっかくメガネを作りに来てくださったお客様にメガネを作るのではなく眼科をお勧めする際の見極め方はどうしたらいいのかという質問に対してのコラムを担当している日本眼鏡技術者協会選任講師の先生からの回答です。
私も今までに何度かメガネを作りたいと来店されたお客様に、メガネを作るのではなく眼科に行っていただいて目の状態を確認してくださいとお願いしたことがありますが、その中でこれは難しかったなと思ったのが眼科での受診を勧めたために目の病気と言われた、とクレームを受けたことです。もう何年も前の話ですが、まだ経験が浅かった私はメガネでの矯正で視力が思うように出なかったお客様がそれまで眼科受診の経験がないと仰ったので単純に眼科へ行ってみたらとお話したんですが、そこでなぜ眼科に行かなければいけないのかと言う部分の説明が不十分だったために目が病気だからメガネが作れない、と思われたのです。メガネの度数をテストレンズを使いレッドグリーンテストや視標での確認をしても特定できない場合、目そのもののなんらかの異常を想像するのですが医者ではないのでそれは「特定できない何か」でしかなく、それを確認するためには眼科での受診が必要だとご理解いただかなくてはいけません。つまり、私ではわからない、と言うことをはっきりさせないといけないということです。
メガネを作るために最初に目安として必要なデータであるオートレフが取れなかったり、その上での予測がまったくつかなかったり、データがおおよそつかめたとしても視力の向上が得られなかったり、ご本人の希望する状況にならなかったり、安定したデータが得られなかったりすることでただ単にメガネを作ればいいという状況ではない、と思えることが少なからずあります。それがなぜなのかはやはり専門に調べてもらわないとわからないのです。
コラムでは眼鏡学ジャーナルVol.12に掲載された「眼鏡店から眼科に紹介するガイドライン どんなとき眼科へ紹介するか?」と題して川端先生が講演された時の項目が挙げられています。
*矯正視力、両眼視機能不良の場合
*矯正視力良好でも不自然な屈折変化の場合
*中高年からの近視進行
*比較的短期間での変化
*視力以外の症状の聞き取りから疾患が疑われる場合
飛蚊症、視野、眩しさ、眼精疲労、全身疾患(糖尿病、高血圧など)他
挙げられた項目は、お客様と十分な会話をしないと得られない情報がかなりたくさん含まれています。メガネを作ると言うのがデータを割り出すだけではなく、どんな見え方になりたいのかを一緒に考えていくと言う姿勢が必要なんだと思います。




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