murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネの変形はどう影響するか

今日は顔、というか目にに対して水平状態でない、変形した形でメガネをかけていて片方の目が見えにくいというご相談がありました。レンズは遠近両用でその方は左目側がずり上がっている状態でした。
遠近両用レンズと言うのはレンズのセンターマークを中心に、上には遠用度数のポイントがあり、下には近用度数のポイントがあって、その間は加入度数といって遠方視用度数から近方視用度数への変化に必要な度数分が徐々に変化していく形になっています。なので遠近両用レンズは「累進レンズともいい、この加入度数が入っている部分は「累進帯」と呼ばれています。この累進帯のなかでの度数変化は各メーカーが独自に設計しているので一概にこういう変化ですよ、とは言えないのですが、たとえば累進帯14ミリの設計で遠方視用のポイントから近方視用のポイントまで0%から100%の変化を起こすと考えると、均等割りでは1ミリ下にさがると7%の度数変化を起こしていると考えられてレンズのセンターポイントでは20%程度の変化が起こっていると考えられます。仮に加入度数が2.00Dだとすると、2.00Dの20%変化しているので0.40D程度(実際のレンズでは0.40Dというのはないんですが)遠方視用の度数よりもプラス寄りに変わっているということになります。
0.40Dというのはたいした度数ではないと映るかもしれませんが、メガネレンズは通常0.25Dずつとびなので近似値で考えると必要な度数よりも2段階プラス寄りの度数がそこにあるということになります。人によっては1.2の視力が出るのと0.7の視力が出るくらいの差が生じるほどの違いです。メガネの変形で目線の通る場所が違うというのは、場合によってはそのくらいの度数差が生じると言うことになります。
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目の位置は同じでメガネの大きさは同じだけどメガネが斜めになっているとメガネの上辺から黒目の頂点までの距離が違ってくる。
そう考えるとメガネの変形で見えにくくなるのは当然なんですが、普段のメガネの使い方でじわじわと変形していくと気がつかなかったり、習慣的に片手でかけはずししていたりすると自分でも知らないうちに見えづらい状況にしてしまっているわけです。この変形は単に見えづらいで終わらず、目の奥のほうがずーんと痛くなったり肩こりや頭痛に発展することがあります。なぜかと言うと、よく見えていないのを自分の目の中の調節力でカバーしたり目を細めたりすることで補おうとするからです。そうすると使わなくていい筋肉を使ってしまうので負担がかかり、はては眼精疲労に発展していくこともあるんです。
遠近両用メガネで違和感を感じたら、度数の変化と同時にメガネの変形がないかどうかを疑ってください。両眼視していると片方の見えづらさはなかなか気がつかないこともあります。鏡を見て目とメガネの位置関係がおかしかったら、ぜひぜひお直しにお持ちください。早めにね!



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