murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

年齢が上がると、何故耳垢がかゆくなくなるのかを考える

店のスタッフの身内の話なんですが、先日の「驚いた耳垢」を見せてもらったときにそのスタッフも一緒にいて、その耳垢が取れたら聞こえが少しよくなったというおばあちゃんの話を聞いて自分の父親の耳も心配になったそうなんです。最近、声を掛けてもどうも反応が悪かったりとんちんかんな答えが返ってきたり、それは年の所為だろうと考えていたそうなんですが、一緒に住んでいないこともあって「もしかしたら」と思い直したんだそうです。で、用事があって店に来たお父様の耳のなかを補聴器の相談の時に使うライト付きのスコープ(でいいと思うんですよ)で覗いたらこれまたびっしりと耳垢がついていたとのことで、早速耳掃除をしてあげたんだそうです。
ところで耳掃除というか、耳垢とりは医療行為になるので、店ではお客様には一切させていただくことは出来ません。補聴器の相談でいらっしゃってそれが耳垢も一つの要因だろうと思うほどすごい状況だったとしたら、先日のように耳鼻科に行ってくださいね、とお願いすることになります。
この店のスタッフのお父様も80歳代、元気でまだゴルフもグリーンに出てされるくらいのハツラツ加減なんですが、いざ耳垢を取ってみるとこないだのおばあちゃんほどでないにしろ次から次に耳垢が出てきてあっという間に小さじ一杯分ほどになったんだそうです。うーん、小さじ一杯と言う表現もなんともリアルですが、そこでそんなにたくさんの耳垢を見て、「何故こんなに耳垢があるのにかゆく思わないのか」と不思議に思ったというんですね。
そういわれると、なんとなくかゆくなったりむずむずしたりして、耳をかくと言うのはそう「感じた」ときにするものですよね。ウチの子供のよむ中高生向けの雑誌なんかにも耳掃除用のいろんなグッズが載ってたりしますが、小さい子供も耳垢をとってあげると気持ちいいらしくってせがまれたりしますよね。だけど年齢が上がるとそれもどうだろう、自分は風呂上りに綿棒でしていますけど、もっと上の年代の方、補聴器の相談にいらっしゃる方のなかには必ずではないですけど、耳掃除はそんなにしないという方が多いように思いますね。
なんでかな、と、実はみんなで考えたんですよ。耳の断面図をみると、奥の方の中耳に近い部分は皮膚が薄くなってて神経や骨が直接感じられるくらいそばにあるわけで、そこを触ると痛いという感覚はあるのだけれどその前の部分、外耳は皮膚が厚くなっていて耳たぶの近くには脂肪もあり、痛いと言う感覚は少ないんですね。この「感覚が鈍い」部分に耳垢がたまるわけで、ここの感覚も外側の皮膚感覚と同じで歳をとるとだんだんに熱いとか冷たいとか、くすぐったいとかそういう感覚が鈍くなってくると同時に「耳垢がたまってかゆい」と思うのも鈍くなってくるのかもしれない、と言うのが話していた結果なんですが。本当のところはどうなんでしょう。
そうなのかも、と思うと、自分では見えない部分なので周りの人がちょっと気にかけてあげないといけないのかなと思うのと同時に、自分の耳は自分で注意して手入れをしていかないといけないな、と思うんです。




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