murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

HOYAの遠近両用レンズ「ID」

キャンペーン最終日ですが、「今日までですよね?」とおっしゃってレンズを作りにきてくださったお客様が2組と、それと知らないで来てくださった方が2組でした。うーん、ま、こんなもんですかね。行きたいけど15日までは無理、とわざわざ連絡くださったお客様も何人かいらっしゃいました。思い切った値段になるキャンペーンですのでその気持ちはわかります。できるだけ何とかしたいんだけど、・・・何とかできるか交渉ですね。
今日は遠近両用は初めてという方がいらっしゃって、今までは結構いい度数の近視(−7.00Dくらい)なのでメガネの掛けはずしで何とかしていたり以前作ったメガネで代用していたりしたけれど、お仕事をやめて精神的なストレス(細かい作業が多かったとのこと)から開放されたら遠くの見え方まで変わってきたとのことで、今までのメガネではどうにも使いづらいので思い切って遠近両用にしよう、というのが新しいメガネを作る動機です。
お調べしたら、利き目は度数が変わらずなんですが、左の目が6段階も近視を下げることができてその代わりに乱視が必要でした。これじゃあ焦点が合わない気がする、というのも頷けます。以前は眼科で調べてもらって、そのころは眼精疲労と診断され視力が出にくくて近視を上げることで視力を確保しなければいけなかったとのこと、やはり精神的な要因は影響するんですね。それを掛けていると見えるけれど疲れる、とおっしゃっていたのが、新しい度数に変えることによって利き目も優先されるし輪郭もぶれずに見えるようになるのでまずは乱視もきっちりと入れ込んで補正したレンズを遠方視用メガネとして左だけ変えることにしたんです。で、それはよかったんですがこの度数で遠近両用にするとレンズにより真四角のものがひし形に見える、というお話が出て、それはやっぱり乱視の所為かと思って遠用と近用の両方で単焦点レンズで見ていただくと「まっすぐになってる」と。次にもう一度遠近両用レンズにすると「斜めになってる」というのでこれはレンズの設計で違うんだろうと思って最初に入れたサミットプロからP−1シナジーにしていくと、ここの時点ではまだ曲がってるというお話でしたがFDだと「我慢できる」という程度になったんですね。で、もしやと思ってIDに変えると「ぜんぜん曲がってない」となんだかお客様も狐につままれたような顔で教えてくださいました。いやー・・・私のほうが『そんなに違うのか?』と驚いたんですが、とにかくどう見えているのかということをお聞きすると、IDは遠用のみの時とまったく変わらずに横も見えて、視線を普通に近くを見ようとして動かすと見える場所を探さないでも手元が見える、と仰るんですね。すごく自然、というんです。
でもいくら半額といってもVPコートつきだと4万円越えしますから、先にこととか(次にレンズ換えるときにこれは買えないわぁ、とのお話なのですよ/汗)全部の予算も考えてレンズはFDにして、立ち上がったときの揺れゆがみを軽くするために乱視は一段落としました。しばらく練習で掛けていただいていると慣れてきて問題ないというお話になったんですが、それでもIDの見え方はぜんぜん違う、と仰ってました。
なんだかなるほどなぁ、と思っていると次のお客様も似たような感じで今度は顔を横に振ったときの違和感が少ないほうがいい、遠くを見るときに遠近両用だと意識しないほうがいい、というのがご希望の遠視と近視が混ざったミックス乱視の状態のレンズが必要な方でした。

もう今度は早速、IDの違いをアピールしましたよ(笑)元々メガネを掛けることがお好きではないようで、どうせ入り用な時しか掛けないんだから、としきりに仰るんですが、そうなってくると揺れを感じるメガネは余計に掛けられないですよね。少しずつ慣れていただけるんならFDでも十分問題ないと思ったんですが、めったに掛けないと言われちゃうとね、パッと掛けてすっきり見えるというほうがいいに決まってるのですから、こちらの客様には断然IDを薦めました。
しかし、ずいぶん違うらしいです。「ぜんぜん違うよぉ」とまたもや言われてしまいました。ウチの社長のような遠視の目にはP−1シナジーやエンブレムのほうが評判いいんで、やっぱり近視の方や乱視のある方には薦めるレンズが違うんだな、と納得しました。




にほんブログ村 健康ブログへ