murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

腕時計の防水効果

ウチの店は宝飾と時計、それとメガネと補聴器を扱っているいわゆる兼業店なので、私もメガネの仕事が暇なときは時計や宝飾の接客やお手伝いをします。今宝飾の部門は11月にある1年で一番大きな展示会の準備で忙しく、今週頭にやっと仕上がってきたパンフレットをお客様にお届けする為のDMつくりの最終段階に入っています。実際にお宅までお届けする場合もあるし、発送する分もあるんですがその一つ一つに宛名書きを直筆で書いています。このパンフレットの中のブラックダイヤモンドの写真を9月初めに撮ったんですが、なかなかねー、うまくいかないなぁと自分では思っていたのをきちんとプロの仕事で綺麗に見せるように仕上げてくださって、ホント毎年のことですがすごい技術だなぁと思っています。

時計の仕事で一番担当することの多いのは腕時計の電池交換なんですが、まぁこれは細かい仕事なんでメガネを作るときの細心さとあまり変わらない気の使いようでやっていきます。電池をネジで止めている外国製品の時計なんていうのもあるので、てことはものすごく小さいネジが中に入っていてこんな構造をよく作るよな、とそっちに感心することなんかもありますが、裏蓋を開けてその機械を見るとやはり日本製品が一番シンプルで機能的だなぁと思いますね。

電池交換で一番注意しなくてはいけないのは「防水効果を持たせる時計なのかどうか」ということです。防水の時計であるなら当然、時計本体に「10BAR」とか「20BAR」と言う記載がどこかにあるので、それを見落とさないようにして防水テストが必要かどうか、お客様に確認します。
ただ、防水テストをする、となると店頭ではできないのでメーカー送りになるんですね。そうすると時間が10日から2週間はかかるのでそこはちゃんとお伝えしなくちゃいけないし、またなんでこの時計に防水テストが必要なのかもお話しなければいけません。まず、防水効果を持たせている時計って言うのはその防水効果があってはじめて時計が安定して動くと言うことなので、ホント言うと10気圧防水や20気圧防水の時計はちゃんとお預かりしてその防水テストしたほうがいいんですよね。でも半分くらいの方はそのことをお話しすると「防水テストはしなくていいです」と仰います。時間がかかるとか、電池交換の代金が高くなるとか言うのもあるけど、結構多いのが防水効果を必要としてこの時計を買ってないから、というのなんです。
デザインで気に入ってそれが10気圧防水の時計だったりすると、電池交換のときに預かって云々と言うとそういわれる確率高いですね、日常生活でしか使わないからすぐ交換して、と言われた時にはしますけれど、でもやっぱりねぇ、そうもいかなかったりするんだなぁ(汗)

今日お預かりしたセイコーのドルチェは男性もののドレスウォッチなんですが、ゴルフで1日外にいて帰ってきたら時計の中が曇っていた、と言うものなんです。この時計は日常生活防水なので、スポーツの時は外してもらっていたほうがいいわけなんですね、防水効果ないから、汗が時計の中に入ってきちゃうんですね。
日常生活防水の時計は密閉度が低いですから、水の中につけるのはそりゃもちろんいけませんが、この「汗」と言う目に見えないくらい細かい水蒸気が一番入り込みやすいんです。なんにもしていない、と思うかもしれないけれどこれは注意しなくちゃいけない事柄と覚えていてもらうといいです。




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