murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

目に関わりのあるホルモン「オスモチン」

今日の昼、ちょっと遅い昼休みになって2時半までテレビを見ることが出来た。その時間帯にやっていた「大正製薬 ヒューマンサイエンスSP 前兆を見逃すな!糖尿病・脳卒中治療最前線」は見るには放送時間が難しいなと思っていたために30分でも!と思って早速チャンネルを合わせた。
糖尿病は、実は私にとってかなり身近な病気で、実の母がもう長いことこの病気と付き合っているし、その合併症が発症しないように食生活に気をつけることと月一回の通院は欠かさずにいる。糖尿病の3大合併症とは「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」の3つで、「糖尿病神経障害」は中でも一番早く出てくる症状であり末梢神経に障害が出て、ひどくなると細胞が壊死してしまう。糖尿病で足を切ったと言う話を聞いたことがあるが、それはこのことから来る。「糖尿病腎症」は腎臓の中で老廃物を排出する為に必要な糸球体(おしっこを作りからだの外に出す準備をする場所)の毛細血管が悪くなり、血液中の老廃物を人工的に濾過する必要性が出てくる、いわゆる人工透析が必要になることである。目に一番関わるのは「糖尿病網膜症」で、これは目の一番奥にあるいわばスクリーンの役割をしている網膜の毛細血管が悪くなり詰まりをおこし、その所為で詰まった場所以外に新生血管ができるのだが、この新生血管は毛細血管よりも細く脆い為いたるところで破れて出血する。進行すると眼底出血となって失明に至る、成人でも失明率原因第一位がこの「糖尿病網膜症」である。詳しくは「糖尿病ホームページ」で。 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/tounyou/index.html

と考えると糖尿病にならなければいろんな部分が健全でいられるといってもいいんだとおもうけれど、では糖尿病とはいったいどんなものでどうなったらどういった状況になるのか、というのを番組の前半(私が見ていた部分)でやっていた。
ナビゲーターで出演していた竹下景子さんが、「なぜ欧米人は日本人よりもカロリーの高い食事をしているのに見るからに糖尿病です、と言う人が少ないように感じるのはどうしてですか」と質問していたが、それはもっともな疑問だと私も思った。糖尿病の正しい知識がたぶん少ない私でも高カロリーな食事を毎日続けていればそうでないよりも糖尿病発症に近づくことは間違いないとわかっている。よく聞く欧米人の食事量は、やはりどう見ても高カロリーなわけだけれど、ではなぜ糖尿病患者が日本に比べて爆発的に多いと言うわけでないかと言うと、欧米人の体内でのインスリン分泌量は日本人(アジア人を含む)の2倍なんだそうだ。インスリンと言うのは身体の中で血糖を下げるために働いている唯一のホルモンで、これが食事をした後に血液中に増えるブドウ糖に対して脂肪に変えたり活動エネルギーに変えたりする役目をしている。このインスリンが少なくなるとブドウ糖を上手く活用できなくなって血液中にのこり、血糖値が上がってしまうということになる。欧米人に対して2分の1しかないインスリンなわけだから、欧米人と同じ食事をしていたら働きが悪くなって糖尿病になってしまうという図式も理解できる。

で、この番組ではこのインスリンに対して効果的な働きかけをする「アディポネクチン」と言うホルモンがあると言うことを東京大学教授で糖尿病学会理事長の門脇教授が発見した、と言うのからはじまり、そのアディポネクチンを上手く活用することが糖尿病を、そしてその前哨戦である「メタボリックシンドローム」を防ぐことに繋がる、というのである。
「アディポネクチン」と言うのは初めて聞いたけれど、なんでも太古の昔狩猟民族であったころの人類が身につけたからだのメカニズムに関係しているんだそうだ。食べられる時に食べ、食べられない時にはその分のためにエネルギーを脂肪として体に備蓄しておく、そのためのバランスをとっているのがこのホルモンだと言うのだけれど、これがまた日本人は作り出しにくい体質をしていると言う。なんとも皮肉な話が続くが、それに対しての救世主が野菜に含まれる「オスモチン」と言うホルモンなんだそう。元々は野菜自身が外的から身を守るために作り出したものだそうだが、それがアディポネクチンととてもよく似ている働きをするのだそうで、この有効活用に今後期待できるそうだ。
その「オスモチン」に関してはいろいろと調べると出てくるけれど、ここはなかなか読みやすい。
「夕刊フジ 瀬名秀明『イヴの見る夢』(48)メタボを救う「オスモチン」」http://www.yukan-fuji.com/archives/2008/09/post_15418.html

野菜と言うとよくCMで「ファイトカラー(phytocolor)」http://www.kagome.co.jp/phytocolor/ と聞くようになったけれど、野菜の持つ力を身体に取り入れよう、と言うことだから、この「オスモチン」とも関わりがあるように思う。野菜は身体にいい、と盲目的に思うのではなく、この野菜がこんな役割を持ってるんだよ、と考えるともっと身体に効くような気がするのは私だけだろうか?