murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

セイコーの新しい遠近両用レンズ「リガード」

昨日、営業さんがセイコー遠近両用レンズ「リガード」のパンフレットを持ってきてくれました。夏にあったレンズセミナーのときに新しいレンズが出ると聞いて来たのがこれなのかとそのセミナー参加者に確認したら、たぶんそうだと思うけど・・・となんとも情けない答え、ていうか彼はメガネに関してはまだ眼鏡学校の通信教育レベルなわけでいきなりメーカーの遠近両用が中心のセミナーしかも中級を受けて来い!と押し出すほうもどうかって話だよね(汗)
さて、このレンズ「リガード」ですが、レンズの特性として書かれているのは「レンズの外面に累進屈折面と非球面を、内面にファインチューニング面(全度数最適非球面)を持つ両面非球面遠近両用レンズ」で、度数ごとに最適な内面非球面で収差補正を行うと言うもの。これっていったいどんなレンズなの、と聞いたところ考え方はニコンのプレシオダブルと同じようなもので、累進面で発生した「収差」をそのレンズごとに最高の光学性能が出るように内面を設定し仕上げると言う、いわば「セミオーダータイプ」のレンズと言うことになると思う。
で、いろいろ聞いたところによると基本設計となる前面の累進設計部はP−1ウイングで、それに対して後面でファインチューニング(非球面に最適設計)するってことなので、新しくこのレンズ用に型起しからしているわけではないところで価格を抑え目に出来るということ、一つ一つのレンズにおいて前面で出来上がった累進設計面に対して後面で最適な光学性能が出るように形状を設計する(ファインチューニング)ために、今までのようにレンズの製作範囲をある一定の基準でもって区分けし、その区分け内での光学性能の頂点が決まっていたのとは違い、全部の度数において最適な性能が得られるということなんだそうだ。
わかりにくいですね(汗)ええと、従来品は外面は型どおりの設計で出来上がっているものに一定に分けた区分ごとに内面設計が当てはめられていたけれど、「リガード」は型どおりに出来上がっている外面に対してその度数に対する非球面設計で形状を加工していく(これでもまだ難しいかな・・・)と言うことで、結果外面累進設計のレンズよりも装用感がいい物を作ることが出来た、と言うことになると思う。
セイコーのレンズの中での位置づけは、内面累進設計の「ハイブリッドテクノロジーレンズ」よりは下と言うことだから、P−1シナジーよりは下で外面累進設計のP−1ウイングよりは上と言うことになるだろうし、価格もその間くらいになるのかなと思う。いろんなお店があるのでいろんな価格が出てくると思うけれど、ウチではだいたい1枚2万円から2万5千円の間になると言った感じでしょうかね?
パンフレットを見る限りではスタンダードタイプの中では一番薦めやすいレンズが出たなーと思うところなので、今後テストレンズとかで試して行きたいと思います。まず遠近両用でオススメするメインレンズになっていくかもですね。

今月はこのほかにも新しいレンズの情報が入ってくる予定で、14日にはニコンのレンズセミナーがあってそこでは「プレシオパワー」と言うレンズを、21日のHOYAのレンズキャラバンではサミットプロの上でFDの下のクラスのレンズを出すって話が聞けるはずなので、順次ご紹介していこうと思います。レンズモニター券があるってことなんで、ニコンレンズはぜひ作ってみたいです。ウチの店はまだまだニコンの遠近両用レンズを売ろうっていう意識が少ないので(これは社長の意見が尊重されてるんだと思いますよ)ぜひぜひ開拓していきたいところです。



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