murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

センスビットのフィッティング

HOYAのフレームで「センスビット」と言うのがあります。http://www.vc.hoya.co.jp/frame/sensebit.html
その枠を上から見るとこんな感じで、
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この中に顔が納まるって感じでのフィッティングになるんですが、とにかく線が細いので軽いんですがフィッティングの仕方を間違うと(ていうか知らないと)前にずり下がってきます。以前メールで何度もご相談くださった方がいて、でもその方はウチの店で作ったわけじゃなかったんで他のスタッフがメールで対応した時に作ったお店でご相談くださいって返したらもう来なくなったということがあったけれど、その方もなかなか顔にあってくれないといっていたのがこの「センスビット」のフィッティングなんですね。
難しそうでもないんだけど、これ、テンプル(耳に掛けるツルの部分)が弾力があるからフレームと幅が合わない人(ぶっちゃけ顔の大きな人)が掛けると一旦こめかみのところで広がって、そこが復元しようとするので耳の後ろ骨で押さえるようにしてもだんだんと前に出っ張っていくんですね。そうなると鼻のあたってる部分が浮いてくるからずり下がる、ということになる。
そこまでわかれば横幅を広げればいい、とわかるんですがこのフレームの場合コツがあるんですよ。
赤い丸の中のヨロイと言う部分をたとえば「サン・ニシムラ(メガネの部品メーカー)」のヤットコNo,20とかNo,356とかでぐっと押さえるだけで外に向くんですよね。
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ただやりすぎると戻すのがこれまた大変なので、そこは確認しながらの細かい作業となります。
テンプルの後ろも細いチタンのままでその太さとさほど変わんないテンプルカバーがかかっているので、それをどう曲げるかもこのフレームを快適に掛けるポイントになります。耳の形に沿っていくんじゃなくて、まず一回思いっきり後ろに曲げる位置を持っていくんですね指一本はいるくらいにしてもいい場合がある。そうやって耳の一番高い位置はツルが極力あたらないようにしておいてから、耳の後ろの丁度真ん中辺り(耳たぶよりもちょっと上くらい)にツルのエンドが来るようにすると、ずり落ちないでピッタリフィットさせることが出来るんです。
これもまぁやってみて、その方の顔にあわせていくわけなんで人の顔はそれぞれ違うから微妙に変えていく必要はあるけれど、だいたいこんな感じでやっていけばうまくいきます。
今回このフレームを買ってくださったのは、今まで「エアリスト」をかけている男性の方で、エアリストはいいんだけどフォーマルじゃないからブラックスーツに合わせてもすっきりかっこいいメガネがいいっていうので勧めてみたんですが、エアリストってそんなにスーツに合わないかな、と思って調べてみたら枠の色が黄色のを作ってくださってたんですね(笑)テンプルの先もフラップモダンと言ってフック式になっているタイプで「もろスポーツ仕様」でした。これじゃフォーマルスーツには・・・と思うのは無理ないかもです。
とは言いつつオトナしめの色はやっぱり気に入らないようで、SB001TのMLN(ライトグリーン)を使いました。なかなかかっこよかったですよ。