murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

BOOMになるのではなく、そのDNAの継承とのこと・・・サミットプレミアム

HOYAの遠近両用レンズ設計「BOOM」は、遠用度数と加入度数の作り出す度数ごとに対応した非球面設計をして最適な性能を引き出すよう設定された「両面複合累進設計」なのだけれど、今回発売になった「サミットプレミアム」はその「BOOM」設計を取り入れていると、事前に聞いた話ではそうだったのでサミットも「BOOM」になるんかいなと思っていたら、そうではなかった。「遠用度数別専用設計」と言う考え方は取り入れるけれど、「BOOM」設計ではないので累進要素や非球面要素は今までのサミット同様前面に集約するとのこと、(てことは前面の設計は今までと同じだよってことだと思うんだけど、HOYAさんはリメイクではなくフルモデルチェンジだって言うんだよなぁ)うーん、ここまではマイナーチェンジと言ってもいいような気がします。
今までも遠近両用のセミナーでは言われてきたことだけど、「遠近両用レンズ」自体の潜在的ニーズは全メガネ人口の半数以上、40代以降では60%以上が対象であると言われています。ではなぜ遠近両用レンズの使用者が20%台で止まっているのか、それは「積極的なコンサルティング」が出来ていないからだ、というのもまた何度も聞いた話ですが、実際そのとおりだと思います。どうやって使ったら「ものを見る」と言う行為がよりいっそう快適になるのか、メガネと言うツールが便利になるのか、そこをきちんと話せないと遠近両用レンズは使いたくても使えません。だって、単焦点レンズよりも構造が複雑で目の使い方が難しいんですもん(はっきり言いますよ、うん)
各社、この遠近両用レンズの一番のネック「使うの難しそう」と言う部分をこのところずいぶん改善してきていると実感します。今のレンズラインナップを考えると、HOYAのGPは使えないですよ・・・・・揺れるもん(汗)
ところで今回のサミットプレミアムのセミナーパンフレットには、かなり多くのシミュレーション画像が使われています。接客していてもわかることは、言葉でいくら説明してもそれが「体感」としてどんなものであるかわからないと理解力にかなりの差が生じると言うことで、簡単にいうとレンズのレイアウト図でもいいし自分で手書きした断面図でもいいんだけど今話してることってこういうことなんですよ、と目で見てわかるように(それが簡単に理解できるものでなくても)画像があると違うと言うこと。サミットプレミアムの「クリアに見える範囲を広げると同時に歪みも減少させる」ためにどう進化を遂げたかを画像比較しているのは興味深いですね。特に「スキュー変形指数画像」の比較は、像がどれだけ変形しているのかを等高線のような色別分布にして見せてあるのでサミットプロに比べてずいぶんゆがみの範囲が小さく、また上ではなく中間から下の部分から始まっているのがわかって理解しやすいです。このスキュー変形指数と言うのはレンズの性能評価方法だそうで、特許に出願されています。http://www.j-tokkyo.com/2005/G02C/JP2005-084595.shtml

遠方のクリアさと近方の見やすさを両立し、揺れの少ない自然な装用感、というのはどの遠近両用レンズにも求められることだけれど、このセミナーパンフレットを見る限り今回のサミットプレミアムは近視の方ばかりでなく遠視の方にもいい感じの装用感が期待できそうですね。遠用度数別の専用設計予測図を見る限り、今までのサミットにあったプラス度数の遠用部の狭さがあまりなくて、割合広めにとってあるのがどちらかと言うとFDに近い感じ。また、ベースカーヴを度数別で選択するそうで、プラスの一部でカーヴが深くなるそうです。フラットのままだと収差が出やすかった度数にとっては効果大だと思いますね。マイナス度数の方は近用部が広め、そうやって見ると側方部の揺れが入ってくるのが多そうで、これはFDよか揺れるのかな、とは思いますね(当たり前だよなぁ・・・)あと「アパーチャー・インセット設計」と言うこれまた聞きなれないものが説明されていて、今までにあったエルゴノミック・インセット設計を基本にした新しい近用ポイント設計ということで瞳孔径を考慮して決めの細かい対応が出来るようになるとのことだけれど、うーん・・・・・これはまた覚えることがたくさんありそうですね、なんか、楽しみです(笑)

他にもヴィーナスガードコート(SFTコートの上ってことは、プラス6000円くらいが平均相場になるのかな・・・・・高いっ!)や屈折率1.74のレンズ(アッベ数31ツーポイントは不可、ちょっとぉ?かな 価格もそれなりに高いみたいですよ)が発売になるとのこと。新レンズ発売になったことにより、HOYAの公式サイトはリニューアルされています。http://www.vc.hoya.co.jp/ なかなかの情報量だけどリンク切れが多いなぁ(汗)<一回行ってみました!




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