murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

10代でも使えるって言う話なんですが

ニコンはずいぶん前から、HOYAはしばらく前から「リラックスするためのレンズ」とか「サポートするレンズ」とかっていうキャッチコピーで調節筋肉の働きを補うレンズを販売しています。
ニコンは「リラクシー」http://www.nikon-lenswear.jp/products/far/relaxsee.php
HOYAは「リマーク」http://www.vc.hoya.co.jp/special/remark/index.html
と言う名前です。
考え方はニコンの説明がすんなりとわかります。「現在使っているよく見えるメガネと、以前使っていた楽に見えるメガネのよさを併せ持っているのが特長」たとえば近視の人は、今使っているメガネよりも前に使っていたメガネの方が近くを観るときに楽だ、ということが起こったりします。遠くが見えにくくなったからメガネの度を上げたら、手元はちょっと大変なんだけどまぁ見えるかなぁとか、遠くはいいけど手元を見るときに強い感じがするから慣れるのに時間がかかるかなぁとか。そういった眼への負担軽減に、適していると言うのですね。
眼への負担軽減とはどういうことかというと、近くを見るときにはどんなに若い年齢でも見たい場所に焦点を合わせようとするときに「調節」と言う眼の動きをするんですね、これは毛様体という調節筋肉をつかって水晶体を厚くする動きです。10代〜30代で調節力がまだ旺盛で、例えば近点距離が25センチの場合この人の持っている調節力は4.00D、この調節力の持ち主が35センチの距離を見ようとすると修正値を2/3で設定した場合に0.18Dとなって、ほとんどいらないようだけれど決して「0」ではないんですね。ほんのちょっとだけ、調節を使って手元を見ていることになる。それが短時間なら問題は少ないんですが、長い時間になるとその調節を入れた状態で(水晶体が若干厚くなった状態で)固定されることになる、=近視化ということです。元々近視の要素を持っていないと仮定する眼の状態でも、近業を長く続けると環境的要因から近視になると考えられるのはこの調節の入った状態で水晶体が固定されることも一因だと私は考えます。これは偽近視のところで書いた内容と似ていますが、偽近視であると認められた場合にはその治療を進めてもらえばいいんですが、すでに近視又は遠視になっている眼で、尚且つその矯正に適正度数を入れたメガネを使って遠方視をきちんと出している場合にも、その同じメガネを使ったまま手元を見ようとした場合には上に挙げた調節という眼の運動をするんです。で、その運動した時の眼の動きに即して、レンズの下の方に遠くを見るところに入っている度数よりも弱い度数を入れてあげたら負担が少なくなるよ、っていう考え方なんですね。
特に10代のまだ目の発達の途中の段階で近業(勉強とかパソコンとかゲームとか)が長く続く場合、サポートをするのとしないのとでは負担の影響度がかなり違います。特にHOYAの「リマークアクティブ」と言うレンズは、10代からの次世代常用レンズとして若い人に使って欲しいと説明しています。
では、どんなレンズなのかと言うと、ニコンのリラクシーはだいたい半分から上が「クリアゾーン」下を「リラックスゾーン」として、クリアゾーンに対して0.75Dの加入設定となっています。HOYAはまず「リマークアクティブ」はファンクション位置と言うメーカーの測定場所(おおよそレンズの中心から10ミリ下)において0.53D加入、「リマークビス」は0.88D加入となっています。
先ほどの10代〜30代で調節力がまだ旺盛な人の設定の眼、25センチで4.00Dの調節力を持っている人の30センチのところを見るときに必要な調節力は0.66Dで、自身の調節を全く使わないというのも眼にとって良くない(働かなさすぎってことは良くないってことですかね?)ので、「リマークアクティブ」の0.53Dをサポートとして使って残りの0.13Dを必要に応じて使ってね、と言うことなんだと思います。
遠用部から近用部への変化の設計は緩やかですし、加入度数も強くはないんですが、結局遠近両用レンズと考え方は一緒です。ただ、基の考え方が「レンズを使って大きく見せる」というのと「サポートする」と言うのの違いです。私は今パソコンに向かうときにはニコンの「リラクシー」を使ってますが、こうやって説明と考えてみるとなるほどそのとおりだなぁと思うんです。楽だもん、モニターを見てても。手元に視線を移すときにも違和感を感じませんし、初めのうちは歩く時に違和感あったけど、慣れですよね。ただスポーツをするときにはどうなんだろう、激しい動きには慣れるまで大変なんじゃないかな、と思います。テストレンズがあるお店で試すといいと思いますよ!<残念ながらウチの店にはないんです(汗)


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