murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

どんなレンズがいいのか?

遠近両用レンズを勧める世代以外で(この場合には複数所持を私は勧めるので)一体どんなレンズがいいんだろう、と思うのはその方の目の必要データ一つ一つによって違うんですが、自分の目(近視)を参考に考えてみるとなんでもかんでも非球面レンズがいいとは言えないと思います。今回は自分の目を参考に考えていこうと思うので、対象は近視のメガネを作るときはどんなレンズがいいか、ということを考えて行きます。
実際、私は弱めの近視、右レンズはこないだ調べなおしたらS−1.50DC−0.75D軸度90度でしたが左もだいたい同じくらい、近視のレンズと乱視レンズの度数を合わせても−2.00Dくらいの倒乱視の目をしています。今は44歳ですが、メガネをかけ始めたのは二十歳を超えてから、27歳で車の免許を取ってからはほとんど一日中メガネは掛けっぱなしです。使っているレンズは普段はHOYAの球面レンズ、HL16VS−Hというものを使っています。ちなみにフレームはエアリストのALX100番です。
私と同じくらい、またもうちょっと強い度数(−4.00Dくらいまで)なら球面レンズを使ってもさほど揺れを感じるということはないと思います。しかしこれも近視と乱視の度数の組み合わせで、乱視の度数が−1.00Dくらいになると、直乱視でも倒乱視でも揺れを大きく感じると思うんです。しかもこれは個人差があるから、乱視が−0.50Dだったとしても揺れると感じる人はいますから、テストレンズで試してみて非球面レンズを勧める場合もあります。
一般的に、球面レンズはレンズの光学中心から30%が優良な視界が得られる範囲、非球面レンズはそれが60%、両面非球面レンズは70%といわれています。この範囲を超えてもちゃんとした視界は得られるんですが、球面レンズの場合周辺部に向かうと度が強くなると感じたり、非球面レンズではそれが弱く感じたりします。この周辺部が強く感じる状態で物を見ることに慣れている目があまり変わらない度数を非球面レンズを通してみるとひどく見えにくく感じたり、逆に弱く見える状態に慣れていると同じ度数を球面レンズで作っても揺れて掛けられないということが起こります。また、球面レンズを今まで使っていて、度数が極端に進んだ場合にそのままの球面レンズだと掛けていられないのが非球面レンズにするとすぐに慣れることが出来る、ということもあります。
こうなってくるとメガネとして掛ける度数の設定をしたあとに今どんな感じで見えているのか、いろいろと聞きながらどれが最適かを絞り込んでいくので、まぁ知識が少なかったり扱い商品が少ないお店だと選ぶのも少ない中からってことになりますよね。おんなじ単焦点レンズでもコーティングの信頼度や同一屈折率でもある微妙な厚さの違い、そこからくる価格の差によって自分はどのレンズで作りたいかって言うのをちゃんと選べないと納得できないと思うので、レンズの説明はある程度聞いて欲しいと思うんですよね(何にも聞かないでお任せって言う人が結構いるんだもん・・・いや、そうであっても最善のものを作りますがね!)
ウチでは常時お勧めできるレンズは4メーカー、そのほかオリジナルブランドのレンズなど合計8メーカーほどを取り扱っています。でも8メーカー全部のメガネレンズを顔に載せるわけじゃないですしね(笑)また度数が同じであったらどこのどのレンズを使っても見えるということには変わりがないんです。だから「一番良く見えるレンズ」(これ結構言われる!)といわれても基本的にはどれも度数が同じだったら同じ、あとはどう感じるか、によるんです。
私は、近視の度合いが自分と同じくらいなら、コーティングの信頼度でいくならHOYAのHL16VS−H、ニコンのVIDA3のECC、価格も抑え気味でいくならアサヒオプチカルのHF6SP、いずれも球面レンズで表面つるつるコートのかかっているタイプをお勧めします。非球面レンズはケースにもよりますが、まだ必要ないですよ。私の使ってるHOYAのこのレンズ、アイアス素材というんですが熱に強いんですなわちクラックに強いんですね。クラックが入っても目立たないので(透かしてみないとわかんないくらい)視力に対する影響があまりありません。ちょっと高いけどお勧めです(笑)


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