murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

次もやっぱりエアリスト、だそうです

2年前にHOYAエアリストではじめての遠近両用メガネを作ってくださったお客様が、メガネをかけたままセーターを脱いでしまったら、レンズが割れた!といって来店されました。レンズはGP16から今年の春にFDに変えたばかりで、まだ度数も全く問題ないわだからすごくショックだと仰って来店されたんですが、見るとレンズの一番薄いところを通って弧を描くように割れてるんです。レンズ度数は−4.00D、縁厚はそんなに薄くはないんですが一番薄いところはほぼ1ミリで、当たり所と言うか、うーん、残念ながら力の加わり具合が割れる方向に作用したんだと思います。レンズの強度の確認をするために、加重テストとして荷重100N(10Kgf:10キログラム)で静止10秒を保持し貫通・破壊・変形があるかどうかを見るものがあったり、縁なしフレームにレンズがはまっているのを想定して穴の開いた部分から引っ張りあげて割れるまでの確認をするあおり強度テストとかっていうのがあるんですが、コンプリート加工に適しているとなっているレンズはこういったテストの末に強度的に問題なしとなっているわけなんですけど、それでも状況によっては「割れる欠ける」ということが絶対にないとは言えません。
このメガネについては割れたレンズの側だけを再作することになったんですが、遠近両用メガネを1本だけしか持っていないと今回のように割れてしまってはどうにも不自由で仕方がない、と再作のメガネを取りにいらっしゃった今日、全く同じメガネをもう1本作りたいという話になりました。
おんなじメガネを?と思って、ちょうど展示会のためにいろんなブランドのフレームを取り揃えている最中なので、ニナリッチとかね、金張りとかね、K18フレームとかね、雰囲気を変えてこんなのはどうでしょうか、とお勧めしてみるんですが、やはりというかなんと言うか「エアリスト」を使っている方でしかもそれがとても気に入ってくださっている方には、他のメガネ枠を勧めてもまず無理なんですよね・・・・・「重い」という点でK18フレームは見ただけでNG、とても軽く出来ているニナリッチのチタンフレームも、かけ心地はやはりエアリストのそれには負けるので金属枠のものは結局どれも気に入っていただけませんでした。
HOYAのエアリスト、自分でも掛けているので何が気に入っていただけているのかは良くわかります。軽いのは軽いんですが、顔にかかっているというのを忘れさせるくらいの軽さなんですね・・・私はオバカなので顔にメガネがかかったままで顔を洗おうとしたことが過去に何度かありますよ(汗)ホント、それくらい存在を忘れる軽さなんですね。
気に入っていただけると「これ以外は掛けられない」というフレームなんですが、この軽さがどうにも心もとないとなるといつはずれるのか心配で落ち着かないというクレームになったりもします。どちらも軽すぎるから感じることなんですね。
色まで同じとなると見分けが付かなくなるからと、形は同じでテンプルの色だけ変えて作ることになりました。次もやっぱりエアリストがいい、というお客様はこれでもう何人いるんだろう?かなり多いですね。
今日はもうお一人、ツーポイントフレームを使ってらっしゃる方がもっと線の細いメガネがいい、出来ればフレームの目立たないものでレンズが大きめのもの、というご希望で遠近両用メガネを作りにいらした方がいました。今使っているのはGP16VSというレンズ、FDが発売される前の年に最後にレンズを交換されてました。度数は変えなくていいけれど、このレンズ(GP)は側方部分の焦点が合うのが遅いからそれが何とかならないかなぁ、と仰るのでサミットプロとFDの両方を試していただいて、サミットプロはなんだか全体が暗くなるけれどFDは明るいし横揺れがなくていいねぇ、これはすぐ違いがわかるねぇと気に入っていただけました。なるほど、そんなに違うのか、とこっちも勉強になりました。
フレームはいろいろ見ていただいたけれど、「線が細くて目立たない」仕掛け心地が軽いという点でエアリスト510を選ばれました。ここでもポイントは「軽さ」でしたね。でも難点はHOYAのレンズ以外は入れられないこと・・・・・なんたってHOYAのラボで作るんですから、当たり前なんですけどねぇ。




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