murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

目のカーヴ

コンタクトレンズを使っている方にはなじみのある言葉だと思うんですが、目はカーヴ(曲面)を持っていてそれにあわせて、コンタクトレンズを作るときには「BC(ベースカーヴ)」と言うのを測るんですね。BCは数値が大きくなればゆるめになっていって、これが自分の目のカーヴに合っていない場合、ゆるいとずれやすいコンタクトレンズになってしまうし、きつすぎると外れやすいコンタクトレンズになってしまいます。ソフトレンズはそうでもないかもしれないけれど、ハードレンズだとレンズの持つカーヴと自分の目のカーヴの間に「涙のレンズ」が出来上がるので、ゆるめだとそれがマイナス方向、きつめだとプラス方向の度数が追加されるような感じになって、度数設定が結構微妙になります。持っているメガネよりもレンズの度数が強かったりするのはこの涙のレンズが影響してコンタクトレンズの度数が設定されているからと言える場合があるんですね。
また、ずいぶん前に眼科でコンタクトレンズの販売を担当していたときに経験したことですが、女性の方で出産前とあとではこのBCがかなり変わった方がいらっしゃいました。たとえば今まで使っていたコンタクトレンズのカーブではきつすぎるので、緩めのカーヴに変えないといけなくなったということなどです。
元々人の眼は6カーヴくらいの曲率なんだと先日店に来たとあるレンズメーカーの営業さんが言っていましたが、その曲率がある分、本来ならカーヴのあるレンズ(メガネレンズなら球面レンズ)の方が慣れやすいんです、と話していました。ただ、曲面で構成されるレンズは度が強くなると収差が大きくなって、それを補正し切れなくなるからレンズ自体で収差の出ないように設計した「非球面」のレンズが開発されてきたんです、と言う説明を受けたのはそれが新しい屈折率1.67の両面非球面レンズの売込みだったからですが(笑)レンズはより裸眼に近い状態になっていくように新しい設計がどんどん出てくるんですが初めの「人の眼のカーヴは6カーヴ」と言う話を聞くと平らなレンズって言うのもなかなか慣れにくいんじゃないかな、とも思うんですね。
そのメーカーさんは主に単焦点レンズを作っている会社なんですが、唯一扱っている遠近両用レンズが累進面の上部は非球面設計だけど近用部になっていくに従って球面設計になっていくという「画期的」な設計だと言うんですが、そういえばセイコーのP−1リガードやHOYAのサミットプレミアムでも近方視の場合には視線の入射角が直角に近づくようにカーヴ設計が度数帯別になっているとあったよなぁ、と思い出したんです。
サミットプレミアムのレンズガイドにはその説明があって、全体にフラットであるよりは視線が下を向いた時にはそこの角度が直角に近くなったほうが目が向いた方向に対しても角度を持って光が入ってくるので揺れが少なく視野が広くとれる、とあるんですが、なるほどと思いました。うまく描けなかったけどこんな感じです。

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近用部のカーヴがフラットから若干内側にカーヴすると、その分目に対しては直角に近い角度を持ってくるのでその部分が広めの範囲をカバーすることになる。なので視野が広く取れるということなんだと言う解釈です。

さて、遠近両用メガネをかけて3日目です。今日は朝9時から時々外したり遠用専用メガネに掛け替えたりしましたが、ほぼ12時間掛け続けていますが使いづらいと感じることや見えづらいと感じることはありません。意外に連続装用できるもんですね。手元は良く見えるなぁと実感していますが、横になってテレビを見ようとするとなんだかぼやけてる・・・・・こないだ「テレビ専用メガネが欲しい!」と仰ったお客様が遠近両用メガネの遠用部分の度数で1本作ってくださいましたが、こういうときにそう感じるんだなぁとよくわかりました。加入度数が強い方だともっとぼけるだろうから、これは欲しくなるわぁ。複数使用って言うのは、こういうときに必要性を感じるんですね<私もしっかり感じました。



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