murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

お役に立てなかったこと

今年の5月に新しくメガネを作ってくださったばかりの70歳代の男性の方が、最近手元を見るときに黒いものが見えて、ものが歪んで見えるのでメガネの度数がおかしいんじゃないか、と言って来店されました。よくよくお聞きすると、3ヶ月ほど前から眼科には通っていて、市内の眼科では難しい症例のため新潟まで通っているとのこと。先生の話ではどうにも思うように進まないので相談に来ました、と仰るのです。
眼科ではどういった説明をされているのですかとお聞きしたところ、「目の表面にキズがあって見えにくいと言われている」「眼の状態の経過観察中だ」「写真を見せてもらったらポツポツと赤い部分があって血管から出血しているといっていた」とお話になるので、そこで「?」と思いました。それは、目の表面の傷の話じゃなさそうだよな、と。
血圧が高いわけでもなく、糖尿病があるわけでもなく、他に何か身体におかしな症状があるわけではないのだけれど、なんとなく見え方がおかしいぞと気が付いて病院に行っていろいろと調べてもらっても良くもならないし、なのに経過は安定しているのでこのまま様子を診ましょうとしか言われない、メガネの度数を変えたらよくなるのかと先生に聞いたらそれはメガネ屋に相談してみてくれと言うからここに来たんだと仰るんですが、そのお話を聞いていて思いつく症状としては、「加齢性黄斑変性」に近いな、だったんです。この症状は基本として原因が「加齢」すなわち年齢が上がったことで起こる網膜の状態の変化なので、原因としてこれがそうです、と言い切れるものではないんですが、他には紫外線とか、肥満とか、喫煙とかも挙げられています。治療はレーザーを使ったものや外科的手術もありますが、それがどの方法が適切なのかは眼科医でなければわかりませんし、状態によってなにかしらの手術を必要とするまで進んでいない場合には状況の安定を見る場合もあると思うんですね。それもやはり眼科医でないとわかりません。
このお話のお客様は、視力は今のメガネで両眼とも1.2が得られるとのことですが、本をよんだり書類を書いたりする時に黒いところが出てきてそれが不満だとのことなんで、そういった点もこの「加齢性黄斑変性」に当てはまる点があるんです。
病名をお聞きになりましたか、と聞くと、聞いたけれど忘れてしまった、と仰るので次に眼科に行かれたときにはぜひそれをメモにとっていただいてよかったらこちらで何の病気なのか調べることが出来ますよ、とお話しました。メガネの度数を変えたい、と言うことで来店していただいたんですが、今の状態ではメガネの度を変えても見え方が変わるとは思えないので、それにはお役に立てませんでした。
「加齢性黄斑変性」は下記のHPを参考にしましたが、こちらでは症状が出ているかどうかがわかるチェックシートがあったり、この病気の小冊子をPDFでダウンロードできたりします。難しい病気ですので、間違ったお話をしないよう気をつけると同時に、疑問や不満に対して一緒に考えていけるようにしたいと思います。
ノバルティス ファーマ株式会社:http://www.novartis.co.jp/campaign/keihatsu/index.html




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