murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

補聴器のこと

補聴器の相談が、今年に入ってから特に増えているように思います。先日は介護が必要な方が入居される老人ホームに社長が出向いて説明し、その後注文をいただくことになりました。目の見えない方で耳の聞こえも悪くなってきてからは周りとのコミュニケーションも取れないし本人も塞ぎがちになって、後見人の方からご相談いただいたのが最初です。
はじめは、新聞広告に載っている様な集音器でいいんじゃないかと言うことでしたので、デジタル補聴器とアナログ補聴器を持っていって比較してもらったところ、デジタル補聴器(シーメンスのライフシリーズ、極小さなサイズの耳掛け補聴器です)の方が聞きやすいのでそちらが気に入ったとのこと、値段は当然集音器やアナログ補聴器よりも高いんですが、値段よりも「聞きやすさ」「使いやすさ」がいい方がいい、と言うことだと思います。

f:id:k-hisari:20081213165501j:image

シーメンスのカタログから。この二人、補聴器つけてます!
ウチで販売させていただいているのはシーメンス補聴器ですが、小さくて目立たない耳掛け式で手頃な値段ですと15万円くらいから、アナログ式は今はほとんど販売しませんが7万円くらいのからあります。今までは目立たない補聴器と言うと耳穴式補聴器でしたが、横から見ると耳穴式は見えますからね、この極小耳掛け式は全然わかんないんでオススメの品です。今日も大正生まれのおばあちゃんに「クリスマスプレゼントになるかな?」と言いながら補聴器の試聴の相談がありました。まずどんな時に聞こえが悪いのかとか、いろいろ質問させていただいて面と向かって話してると耳の聞こえが悪いとも思えないんですが、遠くの人の声だとか電話のやり取りだとか、普段一緒に生活している人や時々電話で話をしたりすると受け答えが曖昧だったりして気がつくことがあるようです。
聞こえの程度の確認をすると右と左の聞こえのバランスが悪くて、特に左は急激に感度の落ちている部分があるので波長の高い音とか逆に低い音とかが聞こえづらく、右は聞こえの悪い状態で横ばいなのでもしかしたら顔を見て話すとき以外はずいぶん聞こえづらい状態が続いていたのかもしれません。そうなると反応が悪くなるのでどうかなと思ってライフシリーズを試聴してもらったんですが、一緒にいらした付き添いの方が横から話しかけるとちゃんとそっちを向いて受け答えをされました。これには、付き添いの方も「ちゃんとわかるんじゃない」と驚いていました。なんでも車の中で会話しているとちんぷんかんぷんな受け答えだったので心配だったと仰るんですね。
ただ、本人はまだ補聴器を使うだけの心構えが出来ていないらしく、「大丈夫かしら」としきりに言っていました。手先が上手く使えないから、ちゃんと聞こえるように耳につけられないと仰るんです。
なんでも最初からうまく出来る人はいませんし、特にご高齢の方は上手く使えないのが当然と考えてますので、何度か練習してご家族の方にも協力してもらって、とお話してまずは3日間デモ機をお貸出することにしました。
実際に使ってもらって、これが自分に必要かどうか試していただくのは補聴器の場合には必ず行っています。本人が使えないのに高いもの買っていただくなんてのは出来ないですもんね。



にほんブログ村 健康ブログへ