murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

シニアレンズの選び方ポイント 1

自分自身で遠近両用メガネを使うようになってほぼ1ヶ月、今では手元を見るときに自然に目線がレンズの下を捉えるようになりました。加入度数(私の場合は0.75D)が入っているメガネに慣れたからでしょうか、中間から手元を見るときの視線移動で距離が違うと見え方が違うことにどうも違和感を感じるようです。ピントがばっちり合うと問題ないんですが、もうちょっと慣れが必要と言うことかもしれません。
遠近両用レンズについては今までもいろいろと書かせていただいておりますが、これからしばらくはセイコーの「シニアレンズマスター」講座の教則本を元に、「シニアメガネ」を選ぶ時のポイントや私のような販売員が何を聞きたいのかそれはどうしてかをお話ししていきます。
まず「シニアレンズ」とはどんなものがあるのかですが、遠近両用のほかに中近・近々・手元用単焦点と大まかに分けても4つあります。そのうちのなにを作りたいのか、手元のみが見にくいのか、メガネの掛けはずしが面倒になったのか、境目のないメガネを掛けたいのかなどを確認させてもらいます。そのほかには使用目的として「はじめて」のメガネなのか「かけかえ」「常時使用目的」「必要時のみ使用目的」、また「予備として作成」なのかをお尋ねします。意外ですが、店に来るまで「最近どうも何となく見えづらい」と感じてらっしゃることは確かなんですが、何処が見えづらいのか距離としては遠くなのか近くなのか、その点がはっきりと分かっていない方もいらっしゃるんですね。なのでお客様の目的は一体何なのか、最初に大まかではあるけれど把握させていただくことは大事な仕事です。
人によってはシニアレンズのほかに遠方用のメガネ(遠視・近視・乱視又はそれらの複合)を使っている場合があるので、それらとあわせてどういった使いこなしをしたいと思っているのか、上の使用目的と重なりますが「掛け外しをしてもかまわないのか」「掛けっぱなしにしたいのか」などをお聞きします。
この時要チェックなのが「何をしている時間が一番長いのか」と「(仕事で使う場合は)作業距離はどのくらいなのか」という点です。
長時間本を読んでいるとか、手もとの距離での趣味の時間が長いとか、そういった方にむやみに遠近両用をすすめてしまうと近業視野が狭いとのクレームにつながります。逆に室内を動き回る仕事の方や、パソコンでの作業時間が長い方に近業距離30センチ程度の手元専用を作っていただくとせっかくのメガネが使えないという事になりかねません。TPOに合わせたメガネというのは、その方の普段の行動が一体どんなものなのかを会話の中で鮮明にして行く事から始まります。なのでしつこくいろいろ訊かれたとしても許して下さいね。

選び方ポイント 1「目的」
・メガネを作る動機・希望
・使用状況の確認・希望
・作業状況の確認・希望

以上を元に見え方の確認をしていきますが、眼科での処方箋をお持ちの際も一応上記は確認します。データを変えてしまう事はもちろんできませんが、処方箋に記載されているデータで作るものが「作りたいメガネ」であるのかどうかははっきりさせておかないといけません。手元が見えないという不満があったのに遠く用のメガネのデータしか載って来なかったという事は結構ありますから。

次回は「フレームの選び方」をお伝えします。


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