murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

プレシオパワーとIDの違い、考えてみました

6日の記事で書いた遠近両用レンズの選定の件、お客様が帰られてからなぜそうなるのかと思ってて、私なりにずっと考えてたんですが、テストレンズの設計が「プレシオパワー」は累進帯13ミリというのがかかわっているのかもと思いました。使ってみていただいたときの感想が、遠くの見え方は他のものと変わりがないが、近くの見え方がぎゅうっと迫ってくるような感じ、圧迫感があって焦点が合わない、斜めの見え方がボケる、というものだったんですね。で、IDのほうが綺麗に見えてプレシオパワーは見え方がそれよりも弱い、とのこと。圧迫感があって弱い、というのがなんだろうとは思ってたんですが、「HOYAID」の累進帯は14ミリで現在使用中のサミットプロと同じ、この1ミリの違いではありますが、そこが近用加入の導入部分が今までの累進帯14ミリでの感覚よりも早くて、なおかつ「斜めの方向」となると正しい度数が反映されてなくて収差を抑えてある場所での見え方になるんじゃないか、その部分が14ミリの累進帯設計のものよりも上に上がってくるからボケるという感じになったんじゃないか、と思うんです。うーん、まぁ全部推測になるんですが。
ニコンの営業さんはプレシオパワーの設計では、累進帯が12ミリでも13ミリでも14ミリでも、側面での収差の押さえ方がほぼ同じで揺れゆがみの感じ方がどれも一緒ということで、そのためにテストレンズは13ミリ1パターンしか作っていなくて、後はフレームの形状に合わせて累進帯を選んでも間違いはない、といってたんですが、実際のお客様の感覚はもしかしたらちょっと違ってるのかも・・・・・以前、HOYAGPとFDでFDのほうが設計では揺れゆがみが出なくていいレンズなんですが、GPの遠方視のはっきりさと収差により側面の度数が強めに感じることに慣れてた方が結局新しく作ったFDが掛けられなくてGPに戻ったり、ニコンレンズでもシープラウドが最高峰なんですがあまりにも揺れゆがみが出なくて遠方視がソフトになりすぎて、すっきり感がなくなってしまったのでやっぱりプレシオダブルのほうがいいと戻ってしまったり、セイコーエンブレムではこれは側方部の揺れゆがみよりも遠方視を重視したために見え方が楽じゃなくなってP−1シナジーに戻ったという例がありますから、(各メーカーそれぞれあるんです、うん)ご本人の好みと慣れを考慮しないといけないってことですね。
まぁ、まだ試してもらったのはお1人なんだから、これからいろんな方の意見を聞いてみたいと思います。




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