murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

HOYA以外のレンズをはじめて使ったと言う話

今日セイコー遠近両用レンズを使ったメガネをお渡ししたお客様は、ウチの店を長年使っていただいている方からのご紹介でいらっしゃってくださった方なんですが、今まで使っていたレンズメーカーがすべて「HOYA」だったそうで、先日見え方を確認させていただいて遠近両用のテストレンズをずらーっと、セイコーのP−1ウイングからP−1シナジー、ニコンのプレシオパワー、HOYAのサミットプロからIDまでの全部で8種類使ってみていただいたときのことを「あんなことしてもらったことがない」とお話してくださいました。
うーん、まぁいろいろなね、レンズに対しての販売方法と言うか、そのお店での考え方があるんで、ウチの店はHOYAしか扱ってません、と言うお店もあるとは思うんです。それが単焦点なら構わないと思うし、そうであるなら度数が合っていればどこのメーカーのレンズを使っても、また屈折率も設計もどれをつかっても見えるということ自体に大きな変化はないだろうと思うし、乱視があったり左右差があればまた話が別だけれど、よほど間違った加工をしなければ(PDがぜんぜん違うとか乱視の軸度を間違えたとかがなければね)全然使えないメガネができるなんてことにはならないと思うんです。
でも、遠近両用のメガネは違う。遠近両用レンズと言うのは各社設計がぜんぜん違うし、レンズの開発コンセプトも全く違う。ものの見え方に対するアプローチが違うのだから、出来上がったレンズの見え方だって同じ度数で設定しても見るときの感じ方が全く違うものになるのですよ。
となると、使う方との相性ですごく使いやすいメガネになることもあれば、全く使えないメガネになることだってありえる。同じ度数であっても目線の上げ下げとか横目の使い方とか、遠くの視力に重点を置きたいのか近くの視力に重点を置きたいのか、そこの違いでも一番のオススメレンズというのはちがってくるし、またこちらでオススメしたレンズがその方にばっちり合ってる場合もあれば、もっと手元の部分がよく見えればとか、視線の移動が楽になればとか横幅が広く感じるほうがいいとか、一人ひとりの好みと言うのがあるのでそれはたった一つの、もしくはたった一社のレンズでまかなえるものではないと思うんですね。
私個人で言えばレンズはHOYAのが自分にはあってるな、と思うし、社長はセイコーのP−1シナジーが一番いいと言ってますが、自分の好きな見え方が他の方にそのまま当てはまるかと言うとそうではないと言うのを知ってますから、自分の見え方は参考程度にお話させていただいてやはりテストレンズで好みの見え方を決めてもらうというのが一番最適な選び方だと思っています。
セイコー遠近両用レンズで作っていただいた方はかけ心地に満足してくださったようで、来る時にかけてきたメガネは仕舞い込んで新しいメガネを「これ掛けてくわ」と言って帰っていかれました。気に入っていただけてよかったです。




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