murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

今までのと違う遠近両用レンズを試す

他店で2年ほど前に遠近両用メガネを作ったという方から、最近手元が見えづらくなってきたのでメガネを新しくしたいと言うご相談をいただきました。その2年ほど前に作ったというメガネが初めての遠近両用で、その前には何度かウチでも近視のメガネを作っていただいていました。どんな場面で不自由をお感じになるのかとお話を聞いていると、遠近両用レンズは慣れるのに時間がかかるから、本当なら使わないで済めばいいけれど手元を見るときにメガネを外して、顔をあげるときにはまたメガネをかけるというのが面倒でそれが一番不自由だ、と仰います。揺れの少ないものをと思って作ったらメガネに慣れた時には見えにくくなってるし、と言うのでどのくらいの加入度数だろうと調べてみたら1.00Dの加入で、50代半ばの年齢ではちょっと度が足りないと言うことになります。
その遠近両用メガネはレンズのメーカーや設計はあまり考えないで作ったと言います。ていうか、これは想像ですが「遠近両用レンズ」という”カテゴリー”だけはご存知だったけれどそこにいろんなレンズメーカーがあっていろんな設計やコンセプトで作られたものがあると言うのはご存じなかったんじゃないかと思います。
そこで、遠近両用のテストレンズを何種類か試してみてご自分に一番合ったものを探してみてはどうかとお話しました。近視でらっしゃるのでまずはHOYAのサミットプロを、次にサミットプレミアムをと言う順で使ってみていただきましたが加入を今までの倍にしたのでやっぱり揺れを感じるんですね。HOYAではFDが一番よかったんですが手元の見え方に広さがもう少し欲しいというのでセイコーのP−1シナジーにしてみましたが、これではどこを見るにもピントの甘さを感じてしまうとのこと。P−1シナジーは遠視には向いているレンズですが、近視の方には好みがわかれるレンズではあります。
ニコンのプレシオパワーは累進帯が13ミリでFDよりも1ミリ短く、尚且つ横揺れに対してはさほど差を感じないので目線の移動も苦労ないとのこと。選択としてはFDかプレシオパワーかと言うところですが掛け枠テストとして動いてみてもらって、立っているときの違和感の少なさでプレシオパワーを選ばれました。
こうしていろんなレンズを試してみていただいて、レンズが変わると手元が見えはじめる最初の位置がそれぞれ違うと言うのに驚かれていました。遠近両用レンズはどれも設計上、上が遠用度数、下が近用度数という縦の関係で度数が変わっているのですが、どこの部分でどのくらいの割合で近用度数が入ってくるかとか、累進部の横幅がどの程度だとか、累進帯が外面設計か内面設計か両面設計かでも見え方が変わってくるんですね。そのどれが一番自分に合っているのかと言うのは、やっぱり使ってみないとわかりません。



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