murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

時計の中の乾電池

ウチの店は兼業店なので、メガネ屋さんばかりでなく時計や宝飾も取り扱っています(宝飾の方から見ると「メガネも取り扱ってる」ってところでしょうが/笑)時計、特にめざまし時計や掛け時計には乾電池が入っていて、たいがいが1年から2年で寿命が来て取替え時期が来るものなんですが、ずいぶん前からこの「乾電池」の使い方が間違っている方が結構いて、音のなる掛け時計なんかは乾電池の入れ間違いが元で音が鳴らなくなったなんてのもあったりするので注意が必要なんです。
果たしてなにを間違えるのか、と言うと、「マンガン電池」用の機械の入っている時計に「アルカリ電池」を入れる、と言う間違いをされている方が結構いらっしゃるんですね。
時計と言うのは、1分という時間を刻む機械・歯車に対してどのくらいの電流が流れれば正しく「1分」を表すことが出来るのかと言う設計がきちんとされています。足りなければ遅れていくので、電池の寿命が来ていて電流の流れる量が少なくなっていると正しい時間表示が出来なくなるのですが、この場合は電池を新しくしていただければいいんですが、問題は電流の量が多すぎる時なんですね。
少ない電流で動くように設計されている時計(この場合はマンガン電池を使用)に大きな電流が流れるようになっている「アルカリ電池」を入れるとどうなるかと言うと、過電流で機械に負荷がかかって正しい時間表示をしない・遅れる・止まる・(音の鳴るタイプは)音が鳴らない・時間通りの音を鳴らさないなどの誤作動を起すことがあります。
早いうちに気がついて電池を入れ替えると問題無い時もありますが、1年2年とマンガン電池が必要なものなのにアルカリ電池を入れていたりすると、機械の破損につながる場合なんかもあります。実際ウチのお店に持ち込まれた掛け時計で、誤作動(音が変な時間になったり振り子がすぐに止まったりする)の原因がこの電池の入れ間違いだったというもので、機械交換をすることになったものもあります。記念の時計だということで承りましたが、新しい電波時計が買えるくらいの値段にほなる場合もあるので考えるところですよね。
なんでマンガン電池の時計にアルカリ電池を入れているのかとお聞きすると、たいがいの方が「長持ちするから」と言うお答えなんですが、実はこれは大きな間違いなんです。電池寿命が1年のめざまし時計は、必要な本数の電池を使って1年くらいで(誤差はありますけど)電池を使い切るように設計されています。これが電流量の多いアルカリ電池になったからといって中の電流を少しずつ使っていくということはしないんですね(て言うか機械はそこまで器用じゃないし/笑)アルカリ電池でも多少は長持ちするでしょうが、だいたい同じくらいの時間しか持ちません。でもって誤作動を起したり機械に負担を掛けたり、価格もお高いので不経済と言うことになります。どうしてももったいなくて!と言う場合にはCDプレーヤーなんかの大きな電流を必要とするもので使い終わった後に使うという手もありますが、遅れる可能性があるしすぐに止まってしまうかもなんであまりオススメできません。
では必要な電池の種類はどこで見分けるんだ?ですが、これは電池をいれる場所(電池ケース)に「アルカリ」と書いてなければ「マンガン電池」を使用するのだということです。シールで貼ってあったり、直接印刷されていたりしますし、それでもわからなければ説明書に書いてあります。
すごく単純なことのようですが、この電池の間違いをされている方が本当に多くいらっしゃいます。機械を長持ちさせる為にも表示通りの電池を使っていただくことをお願いします。
参考HP
暮らしの安全情報サイト http://www.anzen.metro.tokyo.jp/tocho/signal.html
知っていますか?乾電池の正しい使い方 http://www.anzen.metro.tokyo.jp/tocho/signal/signal_0808.html