murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

近視なのにレッドグリーンテストで「緑が綺麗」と答えられる

最初から、今の眼の状態でどこまで見えるのか裸眼のデータのみ知りたいので視力検査をして欲しい、と言うお客様がいらっしゃいました。大学生の方でゴールデンウィークで帰省中とのこと、お話を聞いていくと、最近近いところばかりを見る生活が続いたのでどうも目が悪くなったような気がする、とうのですね。
お母様とご一緒で、データを教えてもらえたらその後のことはまた考えます、と言うことだったので私としてはそんなに見え方が悪いわけじゃないのかなぁ、と思っていたのですがオートレフのデータは右が−1.50Dくらいの近視で←が−1.25Dくらいの乱視、なのにレッドグリーンテストでは両方とも「緑」がはっきり見えるというお答えで、裸眼視力は右0.2左0.3、試しに遠視の度数と近視の度数を入れてみたら−1.50Dと−0.50Dで一番よく見えるという返事が来てその度数が入っている状態でのレッドグリーンテストはばっちり「赤」だったんです。
うーん、と考える状態ですよね。
もう一度裸眼で視力表を見てもらってるときに今度は顔のほうを観察させてもらっていると、かなり眼を細めている(と言うか顔を顰めているに近い)のがわかって、眼に力を入れないでと言うと両眼視で0.4までしか上がらない状態でした。
たぶん、なんですが、レッドグリーンテストで「緑」と言う返事が来たのは眼を細めることで焦点深度を深くして実際に見えにくいものを見えるようにしているという状態が、度が過ぎていると言うか焦点深度が深すぎて遠視状態みたいになっているんじゃないかな、と思うんですね。実際にそんなことが可能かどうかわかんないですけど、いずれにしろ視力は落ちていることと、調節力が落ちているのは間違いなさそうです。
以上をご本人に説明したんですが、そこまで聞いて返ってきたのが「メガネをかけると近視は進むんですよね」というもので、なんつーか、こっちからするとそんな心配をする時期は過ぎているんですけど的な感じだったんですがうーん、今までメガネをかけてないまたは掛けたくない人はやっぱりそこが大問題なんだろうな、と思ったのです。
結論から言うと、メガネをかけたからといって近視が進むと言うことはありません(と言うのは今までも何度か書いてますが)今までぼやけている世界が通常だと認識していたのが、メガネをかけることによってはっきりとものが見えるのが通常であると言う状態に変わって、メガネを外すと本来のぼやけていると言う見え方がより鮮明になるので目が悪くなったと思うだけです。メガネをかけてもまだどんどん度が進むと言うのは、メガネをかけなくてもどんどん度が進んでいくだろうことは予測できますが、そうなる前にある程度はっきりとした見え方を身体に覚えこませたほうが進みが遅いだろうともいえるのです。
近視だから、メガネをかけたから、といって誰でも強度近視にすぐなってしまうとは限らないし、それよりも今、生活視力としての0.7(両眼視0.7がないと車の免許取得の適正視力に該当しないので、生活視力は0.7以上が妥当と思われます)が出ていないと言うほうに注目して欲しいと思うんですね。そのままの状況でまた近いところばかり見る生活を続ければ、近視は進むことは確実なんですから。
いろいろ説明させていただきましたが今日のところはメガネをかけるかどうかよりも、調節力やレッドグリーンテストの反応のほうがちょっと心配だったので一旦眼科で疲れ目等の診察を受けたほうがいいのじゃないかとお話しました。