murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「見たい見え方」と「使える見え方」は違うこと

数年前(はっきりと覚えていないとのことですが)に白内障の手術をしたという90歳の女性のお客様から、手術をしてすぐは本当によく見えたのだけれどだんだんと遠くの見え方が「ずれる」ようになってきて、最近はメガネをずらして真ん中よりも下のほうで見ないとはっきりと見えなくなってきた、と言うご相談がありました。このメガネというのは白内障術後に眼科より処方箋を貰って、他店で作ったそうですが今年に入ってからなくしてしまったのだそうです。
最初手元はメガネをかけなくてもはっきり見える、と仰るので術後の状況として眼科の先生が患者さんの生活状況などを考慮して、眼内レンズの焦点設定を手元に焦点が当たるように眼内レンズを入れたのだと考えられます。で、いろいろお話を聞いているとテレビの距離は見えるからいいけれど家の外の桜の木はぼやけて見えるのが困るとか、日記は横書きで書いているけれど縦書きにすると文字がよれて真っ直ぐかけないとか、周りの見え方もはっきりするときとぼやけるときがあるだとか、単純に近視(手元が見えるというんで近視だろうと言う予測は立てていたんですが)ではないな、と思ってはいたんです。
しかし、−2.50Dは必要な乱視だったと言うのは予測しなかったですね(汗)
乱視表を使って確認できた必要度数は右−1.00Dの乱視左−2.50Dの乱視ですが、座って真っ直ぐ見ている分にはそれで「すごく良く見える」と言っていただけるのだけれど、立ち上がると足元がせり上がっているようで歩けない、と言うのですね。まぁそれは予測済み。左右差があると言うのと、顔を振ると見え方が変わると言うのでこのままではかけられないとは思いました。視力は両眼で0.7出ていて「見たい」ところまでは達してましたけど、これでは使いやすい「見える」にはならないですね。なので立ち上がって自分ひとりで歩けるところまで度数を落としていきました。今度はどの程度落としても納得できる見え方になっていくのかを確認しながらなので時間がかかってお年を召した方にはちょっと難儀な手間なんですが、でもゆっくりでもいいのでそこはきっちりやっていかないと、いい加減なものが出来上がってしまいますのでね。当然確認できる視力は落ちていきますけど、使えるものができるようにしていくのが第一だと思います。
結局乱視は約半分の、右は−0.75D左は−1.50D、軸度は両方とも90度で作ることになりました。テレビもよりはっきり見えると思うんですけどね、それは使ってみていただいてから「なるほどー」と思ってもらえればいいかなーと思ってます。



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