murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

試し摺りで試行錯誤する

使っている加工機では、通常のヤゲン加工のほかに「試し摺り」モードという選択があってそこでヤゲン位置の設定やヤゲンカーブの設定、山位置をリアとフロントに0.05単位でずらせたりと結構細かい調整ができるようになっているんです(まぁ、最新型の加工機はもっと細かいというか、データで判断できたり3Dで確認できたり、すごいのになるとナイロールやツーポイントフレームの場合のみだけれど、加工機にレンズを削るためのデータを読み込んだ段階でレンズの形を変えたり出来るので画期的だなぁとパンフレットを見ては思うのだけれど)
で、今日は昨日注文を出したS−6.00DとS−7.25Dのレンズがやってきたので、T君にこの「試し摺り」モードでやってもらうことにした。
レンズの厚みからすると、オート加工でも問題は少ないと思うのだけれどすこしでも厚みの目立たない印象にしたいとなると、フレームを挟んで前と後ろに出てくるレンズの割合は4対6か3.5対6.5か、そこんところを削りながら確認したいというのもあったしオート加工ではどんな風にヤゲンが出来ていくのかわかりづらいので、3回の試し摺りの中で最初にいいと思ったものが0.2割削れる段階でどのくらい内側に入るのかとか外側にずれるのかとか、そういうのを1回ずつ見ながらやっていく、ということをしたんですね。
このくらいの度数で1.6の屈折率のレンズになると、フレームサイズの違いで厚みがかなり違ってくるのだけれど、53サイズのフレームを使い、PDが64ミリという条件で非球面でもあるので計算上出てきた厚みである5ミリにどのくらい近づくのかな、と思っておりました。2回目の試し摺りで一番薄いところ(上のリム)で5:5でほとんどフレーム内に収まる厚さになって、バランス的には耳側で4:6というところかなと思うところで仕上げとすることにしました(・・・しましたといっても、私は口を出してただけで、実際の作業はT君がしてるんですけど)最初は右から削って、その出来上がりに左を合わせていく(厚み的なところを、です)という手順でしたが、右に比べると左は厚くなるのでリア側に0.2ほど動かしてやってみたり、というのが出来るのがこの「試し刷り」モードはアナログっぽいので好きです。そうやって削ってる最中はなかなかいい感じで進んでいったんで実際の厚みもいい感じになるかなーと思ってたら、エッジ取りのあとで左(S−7.25D)できっちり5ミリになりました。いやー、まるで計ったようです(笑)
さてT君ですが通常の加工から一歩進んで試し摺りまでクリアしました。加工機の扱いはもう大丈夫だと思うのでね、これからどんどん加工をお任せしたいと思います!



人気ブログランキングへ日記@BlogRanking

にほんブログ村 健康ブログへ  
Yahoo!ブックマークに登録