murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

目に見えないところを知る

今日はお店自体がお休みで、このところずっと続いていた寝不足&倦怠感を解消すべく、朝ごはんが終わった直後にまた布団に入り、お昼は賞味期限ぎりぎりの食パンをトースターで焼いて食べ、昼からは「1Q84」の1巻を抱えてまた布団にもぐっておりました。なんてグータラな嫁だ、とまた思われること必須ですが(汗)おかげさまで午後の3時からは起きております(笑)
起きてから何気なくつけたNHKBS2で、しばらくすると「課外授業ようこそ先輩」で俳優の篠井英介さんが「見えないものを伝えよう」http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives300.html という普段は目に見えないもの、作法や礼儀と言った「形のないもの」だけれども人として「大事なもの」をどう感じ、どう伝えるか、を子供たちと学ぶ、といった授業が始まりました。場所は金沢のひがし茶屋、多分懐華楼さんだと思うんだけれど、朱塗りの美しい階段を上がった先の広いお座敷でふすまの開け閉めや「さくらさくら」に合わせた踊りを、金沢の小学六年生が手ほどきしてもらっていました。
この番組は日曜の午後1時過ぎくらいに再放送していたときに好きでよく見ていました。どの回でもそうだけれど、イマドキの子供がいくらテレビ番組だからといっておとなしく授業を受けるのかと思って見ているとやはり中にはつまらなそうな子供もいるわけで、でもそういった子供がだんだんと授業自体に巻き込まれていってちゃんと2日間が過ぎていくのを見せられると、なんていうか「きちんと向き合うこと」が大事なんだなぁ、と思うんですよね。
見えないものを見せる目の動き、手の動き、どうやって相手にわからせるかを自分が考えるその行程を見ていると、なぜか、数年前にメガネの加工でヤマの部分の仕上がりが綺麗でないと気に入らないから十分注意して作ってほしい、とお客様に言われて作った時の事を思い出しました。今の加工はほぼ全工程が機械による全自動作業で、ヤマを作るのも機械がやってくれるので手作業で作るときのように削り痕が無数に見えるようにはならないんですが、その方がそのときかけていたメガネは手作業でヤマを作ってあったものだったんですね。
そのこと自体は、メガネの枠にきっちり入るようにレンズを手で削って入れること自体はすごい加工技術だと思ったんですが、その方にとってはがたがたになっているヤマは気に入らない、と言うものだったんです。
どっちがいいとも悪いとも思えないんですが、形を知って形のないものを知る、というところまでいければ、自分の仕事でも気に入ってもらえるものが出来上がるんじゃないか、とふと思いました。
しかし金沢、今娘が大学に行ってますが、なんか縁があるんじゃないかなぁと思える場所ですね。

だいぶ以前に撮った写真 懐華楼
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