murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネの修理

意外にというか、いまだにと言うか、メガネフレームの修理について知られていないことが多いように思います。たとえばパーツが揃っている場合にはどんなにぶっ壊れていようともロー付け修理および型直しが可能とか、フレームごと色直しが出来るとか、そのフレームを製造しているメーカー修理にするとかなりの部分で修理可能になります。また修理専門の工場もあるのでそこに送るとセル枠の鼻盛のところを普通の金属クリングス式に出来たり、クリングス自体をそれまで付いていた場所から上にずらしたりすることも出来ます。
壊れてしまったからつるは捨ててしまった、と言うのが一番大変だったりするんですが、これはどうしてかと言うとそのフレームの前枠のヨロイ部分の形に対してつるの差し込み部分の厚さや傾斜、形そのものと言うのがメーカーが違ったりデザインが違ったりすると、それぞれ専用の形をしているので違うものは入らないんですね。こんなの何でもいいだろう、とよく言われるんですが入ったとしても押さえが利かなくて広がりすぎたり、厚みが足りなくてがたついたりするんです。これはメガネの話ばかり出なくて時計のクサリの形状でもいえることなんですが、凝ったつくりのものになるとそれ専用以外は全く入らないというものがほとんどなので、サイズ直しでお返ししたパーツをなくしてしまったりすると取り寄せしなくてはならなくて、時間もお金も余計にかかるんです。
そこで一番心配なのが特にデザイナーブランドに多いんですが、そのパーツをもう作らなくなった、または1ロット限りの生産だったのでパーツの補充はない、なんていう場合で、そうなるとたとえ修復不可能に見えても壊れた部品も含めて全部持ってきていただかないと修理が全くできないということになってしまいます。そのほか修理できないパターンは金属疲労が激しすぎる(購入年数が10年以上経過するとたいがい金属疲労が始まっていると考えられます)、金属全体にさびが出ていて本体がやせ細っている、セル枠でセル部分の割れ・金属部分の台座後と抜け落ち、深いこすり傷などです。こういった修理は修理可能かどうかメーカーや修理工場に送ってから出ないと判断できません。
鼻パットだけが取れた場合でも枠替えしないといけないと思ってる方が多いんですが、よくよく見ていただくとわかるんですけど通常の鼻パットはそれが収まる部分(箱というます)にネジで留まっているか両側から挟みこまれているか、差し込まれているかしていて、簡単にはずせるようになっているんですね。外すことさえできれば新しいパーツをつけることはできるので枠替えなんていうことはしなくて済みます。これは先セルでも同じで、外すことさえできれば問題はないです。
しかし、最近のフレームの構造はかなり複雑だったり特殊だったりして、普通のロー付け修理では元通りにならないものなんかもあります。そこを確認しないでいると当然元通りにはならないので結果クレームになってしまうこともあるので、十分注意が必要だと思います。メーカー出しの修理をすると時間もかかるんですが(1ヶ月くらいかかることありますよ!)一式作るよりは安上がりということで最近はお待ちになる方が多いですね。まぁほんとうは予備のメガネを用意しておけるといいんですけど、そうもいかない場合には貸し出し用のフレームにレンズを入れて仮枠で使っててもらうこともあります。全部が全部綺麗にはいるわけじゃないのでそこは勘弁してもらうんですけど。
メガネの修理、わー折れた!とかになったらとにかく一度お持ちください。




人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking

にほんブログ村 健康ブログへ  
Yahoo!ブックマークに登録