レンズの形を変える・・・なかなか大変です
このところツーポイントフレームのお客様から今までのメガネの形を変えたい、と言うご相談をよく受けますが、今回は新規フレームでもともと楕円形のダミーレンズが入っているフレームに四角いレンズを入れたいと言うご希望がきたのです。うーん、最初それは無理だろーと思ったんですが、どうしてもこのサイドのテンプルが気に入ったし、だけど形はどうしても四角いのがいいし、多少ガタツキ防止のパッキンを入れたとしても絶対四角いレンズは譲れない、と(汗)
そこまで気に入ってもらえたフレームはダンヒルの品番９５６なんですが、結構細身のテンプルが普通に真っ直ぐ付いているんじゃなくてダンヒル特有の馬蹄の形でデザインされているんです。
そりゃーオシャレ！
一目惚れされるのはわかる気がするけど、このフレームに正規でついているのがぽってりした楕円形の形で、正直なところこのお客様のイメージからはずいぶんと違う。で、何とかならないかと思って他のブランドや他の品番でこのテンプルで四角い形を探したんですがやはり同じものでご希望の形はなかったので型板を一から作ることにしました。いや、ほんと近頃この「一から作る」パターン多いんです（最初にやってみたらできちゃったんで味をしめたわけではありませんよ！）
ただ、はっきり言って楕円形のパターンが簡単に四角に置き換えられるわけはないので、見本は８枚作って加工用ダミーレンズは左右合計で１４枚ほど削りました。はじめは厚みのあるレンズでダミーを作ってしまったら、ネジ受け用の穴あけをしたら当たる角度とか傾斜とかいろいろ違って完成品とはかけ離れたものになってしまったので厚みもほぼ同じものを探して一度ダミーレンズのみで作ってみてから本番用に挑むという、かなり手のかかったものになってますね(汗)このかなり難度の高い加工、私は型板とダミーでのサンプルまで(穴あけ前）をやり、続きのサンプル(穴あけから最終工程）組み立ては社長がするという分担作業です。
これの最中にもう一個型を変えてほしいというツーポイントフレームが来たんですねぇ・・・・・今度は１８金フレームでクリングス位置が下のほうにあるのでレンズ幅があまり変えられないんですが（あー）これは明日への課題です。どうしたらいいかこれから考えることにします。
