murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

かすみ目のご相談

今日は午前中から立て続けに3人の方のメガネ作成を承りました。そのうちのお1人は遠近両用メガネを長年使っている方で、25年近く前に作ったというエレッセのフレームが壊れたので修理をするというのがご希望だったんですが、枠が直ったらレンズを新しく入れたいというのが枠のほうがちょっと無理な状態だったんです。全体的に緑錆が見受けられて枠の前面はいいんですが後ろ側はかなり傷んでたんですね。それで新しく1本作っていただきました。
あとのお二人は同じような状況の方、普段はあまりメガネは使わないか遠方視用のメガネは必要ないと思ってらっしゃる方で、最近目の霞がひどくなってきたので手元の見え方をUPさせればこの霞が取れるんじゃないか、というご相談でした。
遠方視に必要な度数を調べてみるとお一人は−2.50Dの乱視が必要だし、もうお1人は+1.25Dの遠視だったんですね。この状態ではまずは遠くを見るというところから目に負担をかけていることが考えられます。目の中のスクリーンである網膜に見ているはずの像がきちんと映っていない、ということになるんです。でもお話を聞いていくと、ご自分ではものの見え方に不満を感じたことなどない、と仰るんですね。ランドルト環を使って確認すると矯正視力のデータが両眼で0.7位は楽に見えて(しかし裸眼視力はもっと弱い)テスト枠を外すと見えずらいというのはわかっていただけるんだけれど、それを見るためにメガネが必要だとわかっていただけない。なかなか難しいです。
「かすんできた」見え方というのは、今までの経験で補正していく、目の調節力を駆使して見えるようにしている、そうやって調整してきたのが間に合わなくなってきたから「かすむ」というのが我慢ならなくなってきた、ということだろうと思うのです。
出来れば(というか本来は)、「かすみ目」の解消は老眼鏡をかけることでなしえることではないんですね。手元を見るときは楽になるだろうけれど、その老眼鏡をかけて遠くは見えませんから、普段の目の使い方を改善させるためにはやっぱりきちんと合った遠用メガネをかけていただかないといけない。
目をお調べしているときにもその必要性をお話しますが、すぐに理解していただけるのは難しいことのほうが多いです。