面倒がらないでほしい、と切実に思いました

一昨日は５年前に作った老眼鏡で室内なら平気で歩き回れるようになっている方から「パソコン用のメガネ」がほしいというご相談があって、調べてみたら遠方視用の度数に結構いい遠視の度数＋乱視が必要だとわかったんだけれど遠くを見るのには裸眼で支障はない、と遠視補正のメガネの必要性をわかっていただけなかった方がいらっしゃいまして、普段の目の使い方をお聞きすると遠くを見たり室内でもメガネ(現在持っている老眼鏡のこと）がないと楽じゃなくて首の後ろが痛くなったり肩が凝ったりする、といいます。でも、メガネは「自分は目がいいから」普段はかける気はないというんです。理由は、掛けるのが面倒だからとのこと。特に夏は汗かいたりすると邪魔だ、と仰るんですね。
昨日は近視で普段はメガネを必要としないので映画を観るときや夜間の運転用にメガネがほしいと言うので調べたら−１．５０Ｄくらいあって裸眼視力は０．５出るかでないかと言う方がいらっしゃったんですが、とにかく見えればいいから調べるのも簡単でいい、と言われたんです。簡単に調べることが出来ればいつもそうしますけど、メガネをきちんと作る為の検査ってそんなに簡単じゃないんですよね。しかもメガネはどうせすぐなくすから、顔にかかってればいいんでデザインもレンズも適当でいい、というのですが、そうは言っても何でもいいというわけじゃないだろうからと思っていろいろお勧めしました。値段は一般的だと思うんですが、またもや失くすものにそんなに高いものはいらないと言われてしまいました。
別に、こっちのいうことを聞いてほしいと言うわけじゃないけど、ご希望を満たす為にはこれだけのことをやらないと結果的に満足の行くものは出来上がらないんだってことをわかってほしい、と思いました。もう一つ、ご自分の目のことをもっと知ってほしいとも思いました。きちんと知った上で、自分はこの程度の見え方でいいとか、目が疲れるかもしれないけどメガネはかけたくないとか、調節力を無駄に使ってるかもしれないけどそれはそれでいいんだとか、遠くよりも近くを見てる時間が長いからこっちが便利だとか、さまざまな理由はあると思いますが、視力がたとえば１．２まで矯正することが出来るのに０．７や０．８くらいの見え方を選択する、と言うのなら目に対しての良し悪しは別にして(個人の自由と言う観点から）ＯＫなんですけど、そうじゃなくて、なぜ見え方が満足いくものじゃないのにそれがなぜなのかを知ろうとしないで、原因を追究しないで、メガネで何とかなるとか、見え方には自信があるから目には心配はない、と考えるのはちょっと違うと思うんですね。ましてや、元から失くすことを前提にはしてほしくないです。
眼科で診察してもらったり、メガネ屋で今の自分がどんな状況なのかを話すのは面倒だと思う人もあるかもしれませんが、こっちは話を聞かないとそれこそどんな状態なのかがわかりませんから、面倒がらないでほしいと思います。