murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

プレシオパワーとP-1シナジー

遠視+乱視で、現在P−1エンブレムを使用している社長が最近手元ばかりか遠くも見えづらくなってきたというので視力の確認をしたんですが、遠視自体は1段階くらいの進みだったけれど乱視も上がっていて全体としては2段階の度数の進み具合である、ということがわかったんですね。遠視の場合2段階も度数が足りない(今現在のほうが遠視の度が弱い)となると結構手元に焦点を合わせるという作業が大変になるので、見えづらいというのもわかるなぁと思ったんですが、せっかくなんで度数をきっちり上げたところにプレシオパワーとP−1シナジーでかけ比べをしてみてもらいました。元々社長の見え方の一番のお気に入りは「P−1シナジー」で、以前から使いたがらなかったのがニコンのレンズなんですね。それには理由があるからなんですが、今回プレシオパワーでそれが解消できるか、といったところを聞いてみたかったんです。
データは右S+1.50C+0.75AX175、左S+1.25C+1.25AX170で、加入度数は2.50D、現在使用メガネが右S+1.50 左S+1.00C+1.00AX165でADD2.50Dですから右の度数が結構変わってるし、右が利き目なのでこの乱視は重要です。また、左は乱視を一段下げてもいいかと思ったんですが、そうすると見やすい目が逆転するので利き目が生きなくなるのでそれはNGでした。
加入度数は今までと変わらずでやってみたんですが、プレシオパワーを使用すると遠くの見え方がボーっと全体的にぼけるというんですね。焦点が合わせられない、合わせるのに時間がかかる、といった感じだというんです。以前の(といっても10年位前)にニコンレンズを使ってみたときもやはり「焦点が合わせづらい」というのがあってセイコーにしたそうですが、それからはHOYAを試しても今度は中心だけがはっきりして視線が真ん中からはずれると周辺がボケるとのことでセイコーP−1シナジーがずっとメインだったわけです。だからなのか、P−1シナジーの見え方に慣れてるためかこれだとすっきり見えるというんです(私は近視の所為か、どうもセイコーのレンズは物足りない)
先日初めてメガネを作るという方で、遠視で遠近両用を希望されてた方にはいろいろ試してもらってプレシオパワーが一番いいと選んでいただいたんですが、なんか、テストレンズを使ってお話している上ではどうも新規のお客様にはプレシオパワーは好評なんですね。メーカーのターゲットである「かけかえ専用レンズ」というのとはちょっと違ってきますけど、遠視でも近視でも「初めてのメガネ」「初めての遠近両用」となると選ばれるのがこのレンズで、既使用で遠近両用があるとそうばかりは言えないようです。実際は違うということでしょうか。
ちなみに私のプレシオパワー装用22日目ですが、かなり慣れてきたんですけど朝顔にかけてから2時間くらいは手元はいいけど遠くは見えるんだけどなんか違うぞ、って感じです。しかし、絵がちゃんと重なってない気がするけど、視力をはかると1.5出てたりするんですよ(出すぎです)違和感がなくなるのは4時間位してからで、その後はほとんど見えるとか見えづらいとかっていうのは気になりませんし、メガネを意識しないでいいくらい視界の広さはあります。今現在は朝メガネを顔にかけてから15時間くらい経ってますが、パソコンデスクで25センチから80センチの範囲を見ているんですけど焦点はどこでもスムーズに合いますね。HOYAのサミットプレミアムとはこの時間経過的なものは真逆です。はじめぴしゃーっと合ってるピントがだんだんずれてく、そんな感じなんです。
プレシオパワーはこんな感じ。
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サミットプレミアムはこんな感じ。
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あくまでもこれは私の感覚なので、ぜんぜん違うという人もいると思います。それにまだ加入度数0.75Dで、どちらのレンズも加入2.00Dくらいが一番能力を発揮できるということなので遠近両用を一番快適に使えるようになるのはもうちょっと先なんだってところでしょうか。