murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

ボタン電池の持ち時間

補聴器には通常ボタン電池が使われるんですが、今現在その種類は4種類あります。一番大きいのはアナログ式の耳掛け補聴器に使われていることの多いPR44(ケース・台紙の色が青)、小型の耳掛けや耳穴式に使われることの多いPR41(ケース・台紙の色が茶)、PR41より厚みがあって最近の出力の大きい補聴器に使われるようになってきたPR48(ケース・台紙の色がオレンジ)、マイクロカナルなど超小型補聴器に使われるPR536(ケース・台紙の色が黄)です。
シーメンス補聴器からデジミミ2という出来合いの耳穴式補聴器が発売され、小型でお手軽に目立たない補聴器を使えるのでとってもいいものが出たなぁと思っていたんですが(しかもオーダーメイドからするとかなりのお求め安さです)、一つだけ短所がありました。それが今日のお客様からのクレームでした。
出来合いではあるけれどデジタル補聴器の技術を生かした自動ノンリニア増幅方式で、わずらわしい音は押さえ人との会話など小さな音は大きくしてくれるなど、オーダーメイドにかなり近づいた性能と、耳の形を考えた右用左用と分かれているのでフィット感もあり、新型ダブルチップ耳栓のお陰でハウリングも抑えられる構造になっているという、シーメンスの補聴器の考え方である「より自然な聞こえ」を実現しているんですが、耳穴で気にならない大きさにするためにかなりの小型なんですね。そのため、利用する電池は一番小さいPR536、電池の持ち時間は90時間とシーメンス補聴器の中では一番短い電池寿命になっています。
今年の7月にこのデジミミ2をお求めいただいたこのお客様は、以前は耳かけ式を使っていらっしゃいました。この機種に取り替えたのは補聴器の修理が必要になって、修理するよりも新しいデジミミ2を購入したほうが安くて早かったからです。前の補聴器はアナログ式で電池はPR44を使っていてこれは電池自体の大きさもかなりあるものですから寿命は長いし扱うのもある程度厚みもあるから楽なんですね。しかし、このデジミミ2に使う電池は一番小さくて本当に小指の先くらいしかないし、補聴器自体も小さいので耳の中に入ってしまうといいけれど取り出して掃除するにも電池を換えるにもかなりてもずらかく(新潟弁です:扱いが大変とか細かくて面倒とかそういうときに使っています)のに加えて前よりも電池の寿命が短くなった、3日くらいしか持たないというのです。
実際、90時間の寿命ですので毎日12時間使っていただくと1週間ほどで電池の取替え時期が来ます。しかし、3日ということはないんですがどういう使い方をしているのかお聞きしたところ、特に変わったり間違ったりしてはいなさそうなんです。しかし、使わないときは電池を外しているかとお聞きしたところ電源は切ってある、という返事でしたのでもしかしたらですが電池を入れたままふたを開けているのか、と思いました。その場合、少しでも接点部分があると通電してしまうことがあります。また結構音量を大きくして使ってらっしゃるので、出力が大きいとその分電池の消耗量も大きくなりますから若干ですが電池寿命が早くなることも考えられます。その点もお話しましたが、理由はどうあれたった3日で電池の取替え時期が来るようじゃ困る、とお叱りを受けました。
始めに説明が足らなかったのだとも思いますし、日々使っていただく上でかかるランニングコストのことも計算して機種を勧めないとご希望に添えないことがあると気がつきました。
ランニングコストで言うと先日は充電式補聴器の問い合わせもありましたので、(http://d.hatena.ne.jp/k-hisari/20090728/1248789675)今後はこういったことも接客するときに頭に入れておかないといけないと思いました。



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